森田石材店
以前から参加している総合民俗学の勉強会が
あるのですが、その中の課題図書のひとつに
「古事記」がありました。
数冊の本は苦戦しながらも何とか読んだのですが、
古事記だけは全く歯が立ちませんでした。
とにかく日本語に見えませんでした。
そんな古事記ですが、先日ある方の書評に、
田辺聖子さんの古事記が面白いと書かれていたので、
騙されたつもりで古本屋で購入しました。
その結果、大変面白かったです。
古事記や日本書紀のマンガも読んだことはありますが、
はるかに読みやすく、十分に楽しめました。
出てくる登場人物の人間くさいところは、今も昔も
人間が変わっていないのを教えてくれます。
また正論だけでの道徳では、やはり限界があるのも
こうしたところから学べるのだと思います。
様々な逸話に彩られた人物の名前が、そのまま地名
になっている所は、目からうろこでした。
昔ながらの地名にもたくさんの意味があり、それを安易に
変えてしまおうとする我々の無知を、改めて考えさせて
もらいました。
ということで、これから難しい本は田辺聖子さんの
著書がないか探してしまいそうです。
Written by K.morita