こんちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
今回は仏具の鳴り物系のお話です。鳴り物というと一番身近なのは「おりん」ですね。
「チ~ン」と優しく響く音色は心まで浸み渡ります。
その他、ご家庭にあるもの「木魚」「鉦吾」「木鉦」があります。いずれも、読経をする時のリズムを整えるものです。
鳴り物は、宗派によって異なりますので、見たことも、聞いたこともない。という場合もありますが意外と色々あります。
その中で、先日、杢魚を購入しに来店がありました。
いえいえ・・・本当のところは違って、杢魚は木で出来ていて丸い形の中をくり抜き、空洞を作ることによって音が鳴ります。
大きいと低くめ、小さいと高めの音がします。
その他、材質や鳴らす時に用いる撥によっても音の雰囲気がかわります。
それぞれ音が違うので、購入前には異なる撥で異なる大きさの杢魚を叩いていただいています。
お寺にあるような重みのある音をお好みなら大きめの杢魚を選ばれてはいかがでしょうか。
さて、そもそもなぜ杢魚というのか?名前に入っているように、もともとの形は「魚」の形をした板だったようです。
魚は、日夜問わず目を閉じないので魚のように目を閉じず精進せよ。という意味もあったとか。そして、彫刻は、魚の鱗のようなものがあります。
杢魚を逆さまにして見てみると・・・
龍が向かい合って玉をくわえている彫刻になっています。(黄色が龍、緑が玉です。)
これは「龍頭魚身」といって「魚が化かして龍となる」という登竜門の故事によるものとされています。
なんだか奥深い話です。音もいろいろです。
ぜひ店頭で龍を見つけて、音試しして下さい☆彡