仕入れ担当の森田です。
今日はこの「石造美術ってなあに?」という本のことをご紹介します。
この本は2014年に石文社から発行されました。元になっていますのは三橋國民先生のお話です。
三橋先生については以下をご覧ください。
この本が出版される前の2011年2月に、私は一度先生のお話を直にお聞きする機会がございました。この本にも紹介されている町田市の勝楽寺でした。
当時でさえかなりのご高齢でしたが、お話はとてもパワフルで
「みなさんが真剣に石のことを考えていいものをお客様に教えてあげてください」
という趣旨のことをお聞きした記憶があります。
ふと思い出して、この本を読み直しました。あの時の講演の記憶が蘇ってきました。本の中では話の内容と並行して先生の作品も紹介されています。それがまたいいんです。実際に先生の作品もその当日に見ました。その時は「新しいのにこんなにいいなんて…。」と思いました。
近年につくられた宝篋印塔なのにどっしりとしていて魅力があります。室町時代や鎌倉時代の石造物にいいものが多いのは分かりますが、こんな現代にもこれをプロデュース出来る人がいて、それをものに落とし込める人がいるのだなと思いました。
先生のことが気になって調べましたら、昨年の2月にお亡くなりになっておられました。
行年97才でした。業界紙等で載っていたのかもしれませんが見落としていたようです。
ご冥福をお祈りいたします。
ちなみにこちらが先生のお墓です。その当時に見せていただきました。三尊仏があり、古い灯籠がありカッコいいです。
この本は石文社でも販売されています。当社にも数冊ございますので、もしご興味がございます方は弊社までお声がけください。