本店の義積です。
先日姫路市書写山の圓教寺にお参りに行きました。
書写山は西国三十三所の札所で、山の上にある大きなお寺です。
大講堂の東南の隅に土塀で囲まれた姫路城城主本多家の墓所がありました。お墓は全て五輪塔です。
その全てに家のような囲い(廟屋というそうです。)があり、江戸初期から中期にわたる廟屋の建築として県下でも例のない珍しいものだそうです。
柵があり近くに寄れなかったのですが、遠目に見ても立派な五輪塔でした。
私は、この会社に入り初めて五輪塔を知りました。
丸や三角など合わさった形に不思議なお墓だと思いました。
多くの方がイメージする和墓は江戸時代中期から広がったもので、それ以前の鎌倉時代・室町時代は五輪塔が大半を占めていたそうです。
五輪塔を広めたといわれているのは真言宗の中興の祖「覚鑁(かくばん)上人」といわれています。
高野山を拠点として全国活動をした高野聖でしたが、当時は木製で建てた五輪塔が全国普及のきっかけになりました。
「五輪塔を建立し供養を行うと故人が成仏し、往生できる」という教えを説いたと言われます。
どの時代でも、どのような形でも亡くなった方が成仏を願う気持ちは変わらないですね。
書写山のふもとには早咲きの菜の花畑がひろがっていました。少し早い春の風景に出会えました(*´ω`*)
📷義積