森田 茂樹
代表の森田です。
工務店様からトイレブースに穴を開けてほしいとご依頼を受けました。
トイレブースは「テラゾー」で仕切られています。
※「テラゾー」とは、大理石や石灰石などを砕いて、白系のセメントで固めて研磨したものです。ひと昔前の公共トイレなどによく使われています。
今回のトイレも築50年ほど経っているリフォーム工事で、扉を逆に付け直すためにヒンジ金具の取り付け穴を依頼されました。簡単に言えば振動ドリルで穴を開ければいいのですが、貫通する時に穴の周囲が弾け飛びます。これを防ぐのにどうするか・・・?
貫通する側に「板石」を当て万力で挟み込みます。
次に小さめの径のドリルで穴を開け、貫通寸前で止めます。
反対側から再度穴を開けます。
仕上げサイズよりも2ミリ小さく開けていますので、最後に2ミリを特殊工具で削り取って完成です。
マッチ棒の様な工具で、膨らんでいるところには「工業用ダイヤ」が付いているので、石彫刻をするときに使います。こんなところにも役立ちましたね。