仕入れ担当の森田です。
先日、私どもの業界紙である「日本石材工業新聞」に興味深い記事がありましたのでご紹介します。それは、
大学生にお参りしたいお墓のデザインを聞いてみた
というものです。
記事を書かれていたのは、大学で非常勤講師もされている内藤理恵子先生です。
大学で学生に、お参りしたいお墓のデザインについてアンケートをとったところ、以下のような結果が出たようです。
1位「よく来たね」など故人のメッセージが刻まれているお墓
2位自由なデザイン墓
3位伝統的な和墓
他にも、格言などが刻まれたお墓などもあったようです。
宗教的な言葉を刻みたいという希望は極めて少なく、むしろ「特定の宗教にこだわらなくていい」という理由で「格言」や「デザイン墓」を好む傾向が見られたということです。
現在の若者たちは、宗教や信仰よりも故人に親しみを感じられるものを好むようです。
この傾向は、私のような世代である40~60代にもあります。
まだ兄弟が多い世代とはいえ、長男長女で結婚した場合には、先々の両家のお墓の心配をしなければなりません。
そんな時、宗旨宗派が違っていれば、両家をどうお祀りするかは悩ましいところです。
そんなことからも、両家がお祀りできる洋風なお墓が選ばれるのも時代の流れだと思います。
また最近では夫婦だけで入る小さなお墓も最近は人気があります。
子供が独り立ちすれば親の心配なく伸び伸びと生きてほしいと考えるのも親です。
そんなニーズもあり、昔とは違った夫婦だけのお墓で永代供養付きという形も増えてきました。
供養も昔は家単位で考えていましたが、これからは家族単位、夫婦単位、個人単位に変わりつつあるのかも知れません。