髙梨 剛
本店の髙梨です。
最近「ご先祖様のお位牌をまとめたい、ひとつにしたい。」というご依頼を頂きます。
今回のお話はお位牌自体が古い時代のものや金が剥がれたものがあるので、この際に新しくまとめたいとのことでした。
左のお位牌はこのお家の初代様ご夫婦とされるもので、もちろん手書きで下書き、手彫りでした。
金箔は一切使用されていない無垢のお位牌で、ご覧の通り文字がほとんど見えません。
右は金箔が使用されたお位牌ですが、よく掃除をされたのでしょう。
黒くなっているところは金箔が剥がれてしまったところです。
金箔は押される力には問題ありませんが、擦れる力には弱いのです。特にこのお位牌は長年の間、水拭きされてきたのでしょうね。
一部は下の生地まで見えています。
他にもある、これらのようなお位牌をまとめて新しく致しました。
見違えるとは、まさにこのこと。立派なものが仕上がりました。
昔、先祖の方々が維持してきたものを守っていくのも大切なことです。
しかし、このようにきれいに一新されるのも先祖供養の大切なことですね。