滝野店スタッフの河合です。
先日勉強のため、彫刻の工程の見学をさせて頂きました。
今日はその事について書きます。
彫刻させてもらう内容をお客様と打合せした後、営業担当から原稿作成担当のスタッフへ書類で作業依頼をします。
担当スタッフさんはパソコンの専用ソフトを使って原稿データを作っていきます。
字のバランスや大きさ等、細かい箇所をチェックしながら既存の彫刻に合うように作っていきます。
出来上がった原稿データは営業担当にも確認してもらい、問題ないか何度もチェックします。
問題なければ、専用の機械でゴムシートに印字し彫刻原稿を作ります。
こちらがそのゴムの原稿です。
出来上がったら工場の職人さんへ。
彫刻してしまうとやり直しが効かないので、職人さんの方でも入念にチェックされます。
問題があれば、1から作り直しとなる事もあるそうです。
手書き風の文字だとパソコンでは作れないので、その場合は職人さんが手書きで字体を似せながら原稿を書き起こされます。
次いでゴムの原稿を石材の彫刻面に位置を確認調整しながら貼り合わせていきます。
工場で彫刻する場合は、大きな密閉の作業室を使ってサンドブラストと呼ばれる機械で削っていきます。
見えにくいですが作業中です。職人さんも細心の注意を払いながら作業されています。
途中チェックも入れながら彫刻完了です。
業務の都合上見学させて貰ったのは文字でなく家紋の彫刻ですが、文字も同様に丁寧に作業されています。
石の種類によって硬さや粒の大きさが違ってくるので仕上がり方が異なるそうです。
出来上がった彫刻は色入れの作業に入ります。
塗料を吹き付け何度も塗り重ねてムラの無いように仕上げていきます。
乾いたら余分な箇所の塗料を落として完成です。
細かい注意点等を書き出すと山のようにありますが、彫刻という工程でも複数の人の手が加わる事で出来上がります。
やり直しが効かないのでミスの無いよう、仕上がりがより良くなるよう、各担当者さんが心を砕かれている様を直接見る機会を頂き、これ以上ない良い経験となりました。
今後の業務に活かしていきたいと思います。