髙梨 剛
本店の髙梨です。
昔、こんなこと聞かれたことはありませんか?
「お茶入れるときは縁起悪いから急須の蓋はちゃんとしなさい!」
この理由を、この仕事に就いてから知りました。
お墓参りしたときに水汲み場に手桶と共に、よく「やかん」を見かけませんか?
しかも蓋がないやかんばかりを。
これはお墓(仏様、故人様)には浄い水をお供えしないといけないという仏教の考え方で、仏教における浄い水とは「天から授かる水」、つまり雨水のことです。
この水をお墓にお供えするということが根本になっていて、蓋のない器を置き、それに雨水を溜めていたようです。
それがお通夜の夜や葬儀時には通例のようになり「蓋のない急須でお茶を注ぐのは縁起悪い」となったようです(諸説あります)。
その他に「逆手でお茶を酌んではならない」はお墓への供え水は逆手で。という(葬儀時も同じ)仏教の考えからのようです。