上山 典之
こんにちは、たんば篠山店の上山です。
先月の大雪が降る前のことですが、丹波篠山市のお客様から「家の向かいにある地神さんの台座の隙間をセメントしてほしい」という問い合わせがあり伺いました。
確かに隙間は空いていますがセメントを詰めて良しという様な状態では無いことを説明しました。
原因はすぐ横にある檜の大木。御神木なのかもかもしれませんが木の根が下に入り込んで押し上げています。
途中から二股に分かれて樹高は高くありませんが幹は太いです。
檜は建築材としては世界最高レベルで石材でいうと庵治石です、杉に比べて成長が1.5倍遅いと言われていますが道路脇にあり民家も有ります、今後も成長し続けるし台風などによる倒壊の危険性を考えると今のうちに伐採もやむなしととなりました。
樹齢は不明ですが生活環境の影響か歪な断面です。
このような工事の場合は設計図面等は無いので現物に番号表示し解体していきます。
切り株になったとはいえ地中に入り込んでいた太い根は切断し取り除きます。
基礎コンクリートは打設しますが自然石で座りが均一で無い為、同時据付します。
崩れ舞台の天端を揃えるのも職人の腕の見せ所です。
末永くお祀りください。