仕入れ担当の森田です。
ご承知のように能登地方の地震では多くの被害が出ています。
お墓もかなり倒壊しています。
能登半島は平地が少ない地域です。
ですから広い霊園ではなく、山際に小さな墓地があることが多いようです。
これって私たち丹波地域と同じですね。
小さな墓地で多くのお墓が倒壊しますと大変です。
まず修理に行こうにも、道が塞がりそのお墓に到達できません。
こんな非常時では通路の確保が第一優先なのです。
この作業は地元の石屋さんが少々頑張っても追いつきません。
日本石材産業協会等が呼びかけてボランティアを募ります。
私も微力ながら復興に協力するつもりです。
大きな地震のとき芯棒は役に立ちません。揺れを逃がす免震の方がおすすめです。
さらに地震の後のお墓は非常に不安定です。
揺れによって接着不足になっていたり、わずかに傾いていたり・・
大丈夫に見えても危険が潜んでいます。
ここに雪が積もり、温かい日に融け始めると、凍って浮いた石が滑るようにしてズレてきます。
こんな時にお墓参りに行くと危険です。
ですから能登地方の方には暖かくなるまではお墓参りは行かないようにお声がけをしています。
仏石がこのように曲がっていると接着が切れています。
この状況は私たちのお墓も例外ではありません。
何十年もメンテナンスされていないお墓は積雪でずれる可能性があります。
20年に一度ぐらいは目地直し程度はしてください。