上山 典之
こんにちは、たんば篠山店の上山です。
お墓に白い布が巻いてあるのを見たことが有りますか?
これはお墓の工事が完成して開眼供養(魂入れ)が未だ執り行われていない期間に晒(さらし)を巻いている状態のものです。
地域性があり晒を巻かない地域あるようですが、弊社営業エリアでは要望が無い限り晒を巻いております。
開眼供養をして魂が入り初めてお墓になります、それまでの期間は誰も入っていない状態で家で言うと留守宅と同じです、留守宅には泥棒が入ると困るので鍵を掛けますよね。
それと同じです、晒を巻くことによって彷徨っている悪い邪霊が先に入ってしまわないようにお墓になるまでの間をず~っと守ってくれている有難いものです。
巻いていた晒は開眼供養の時に外します、鍵を空けて先祖様や故人様の魂を迎え入れて初めてお墓になります。
外した後の晒は有難いものなので再利用をします、数日間の埃が付着しているので洗濯して汚れをしっかり落とし良く乾かします。
縁起が良いものなので妊婦さんの腹帯で巻くと、お墓を守っていたのと同じように新しく生まれてくる命を守って安産になると言われています。
他には、かなり長いものなので短めに切ってお墓の拭き掃除に使ってもらうと良いですね。
先日の丹波篠山市での開眼供養後には、高齢の女性の方が「このお墓に巻いていた晒は後で頂けますか?孫娘のお産の腹帯で巻きたいので」という申し出がありました。
私が説明するまでもなく良くご存じでした。
このような良い習わしは語り継いでいきたいものですね。