こんにちは滝野店事務スタッフです。
先日お客様からお位牌の文字色について聞かれました。
金色のお位牌に黒色で彫ってはだめですか?と
結論から申し上げると黒色で大丈夫です。
この色でないと行けないという絶対の決まりはありません。
昔は彫りっぱなしという感じで溝の部分の木地が見えていました。
けれど年数が経つと木が焼けて文字の字が分かりづらくなるので、
色が入れられるようになってきました。
位牌の札板が黒塗り等の場合は、
表は金文字とするのが通例で、裏は金色か白色、または素彫りにすることが多いです。
位牌の札板が総金・総粉の場合は、
表は群青(青色)または、黒色にします。
まれに共金といって、金色の札の上に金色で文字を入れる場合もあります。
裏が黒塗りなどで金が付いていなければ、金文字もしくは白文字にします。
あくまで決まりはないので、この通りにしないといけないということはありません。
ただ、生前戒名をいただいた場合は、戒名の2文字に朱を入れて他の文字と区別します。
なぜ朱色を使うのかというと、
もともと朱色が不老長寿の象徴的な意味を持っていることからのようです。
この場合を除いて何色の文字にしても差し支えなさそうです。
金色が多く用いられるのは、格式が高く古来から尊い色とされてきたからです。