春日の神鹿

2021年09月28日 08:00

上山 典之
上山 典之

こんにちは、篠山店の上山です。

朝晩めっきり冷え込むようなりました。

この気温の温度差が後方に映っている黒豆の味の善し悪しに重要なことです。

来月の初旬には解禁ですが本当に美味しいのは秋も深まった下旬ですよ。

さて、庭灯籠のご依頼を頂きました。

本来、灯籠とは暗い夜道を照らす道具として使われていました。

「籠」という漢字あるように、灯が籠の中に入った形状をしており風などで灯が消えない作りになっております。

今回の春日灯籠は、円柱の竿を持ち六角平面の形をした火袋があります。

火袋のひとつの面には鹿が彫られているように、奈良の春日大社に多く用いられています。

春日大社では奈良時代に神様が常陸国から御蓋山へお越しになる時、白鹿に乗ってこられたことから春日神鹿は神の使いとして今でも大切に扱われており、奈良公園では1300頭もの鹿が手厚く保護され生息しています。

庭灯籠の中では雪見灯籠と並んで1番ポピュラーな灯籠です。

今はまだ新しいですが、年月を重ねていくうちに苔むしていい風合いが出てきますので暫くお待ちくださいね。

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