園中 憲二
今回のご紹介は、庭にある灯籠の修繕工事です。
灯籠の火袋にヒビがあり、前に傾き倒れそうな状態になっていました。
灯籠に灯す「火」は、魔除となるとされています。
火のもつ浄化や魔除の観念は今日でも世界各地で広くみられます。
古代ペルシャのゾロアスター教から各地へと広まった観念とも言われいます。ゾロアスター教は、またの名を「拝火教」ともい「火」自体が信仰の対象とされていました。
ゾロアスター教は、「鳥葬」で葬送されること有名ですが、現在では禁止されているそうです。
ゾロアスター教で「火葬」ではなく「鳥葬」にしていた理由としては、死体を不浄のものとして捉えていました。
その聖なる火で死体を焼くことは「火」を穢すことになるとの感があったそうです。
お客様からは、正月を迎えるまでに出来てよかったと喜んで頂けました。