滝野店の真下(ましも)です。
今回は加東市の神社の狛犬を新設させていただきました。
お墓をお世話になっている方が、神社に狛犬を寄贈したいとのお話で今回のご縁をいただきました。
狛犬は獅子や犬に似た日本の獣で、想像上の生物とされています。
神社や寺院の入口の両脇にあり、寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれる事が多いです。
以前の狛犬は、長年の経年変化、おそらく近隣で採れる石を使用していたということもあり、お顔が崩れています。
台もバランス悪く、いつ倒れてもおかしくない状態でした。
狛犬の台は、たんば篠山店展示場のものをベースに作成しました。
本堂建屋の内に入れて、できるだけ狛犬が濡れないようにしたいというご意向でしたので、いつも以上に慎重に施工しました。
お詣りの方向から見て、右側「阿」は口を開いて発声し、左側「吽」は口を閉じて発声することから、吐く息と吸う息を表し、そこから、二人以上が一つの事をするときの微妙なタイミングや気持ちの一致の「阿吽の呼吸」を表しています。
それぞれの内側に「奉献」と彫刻し、後側に寄贈された方のお名前を彫らせていただきました。
大祭の際には、気持ちですが、お供えさせていただきました。
以前の狛犬も下の段に移動して、保存されることになりました。
入社以来、初めて狛犬作成のお手伝いをさせていただきました。喜んでいただき、ホッとしています。