仕入れ担当の森田です。
本日はベトナムの石をご紹介します。
私がはじめてベトナムに視察に行ったのは2012年です。
当時は中国の人件費の高騰により、中国での加工は値上げラッシュでした。
多くの日本人が、もっと安く加工できるところはないかと探していました。
しかしながら、中国とのレベルの差は歴然としていて、とても使えるレベルではありませんでした。
当時の工場のようす。今もあまり変わらないかも。
建築材料の工場には、濃い赤の原石が多かった印象があります。
そんな中でありながら、当時から板材や簡単なものでスタートし、今も継続して取引をされている商社さん数社がおられます。
最近は現地で指導された成果もあり、それなりの製品が作れるようになってきています。
ベトナムの石はこれから少しずつ増えていくかもしれません。
そんなベトナムの石ですが、今回は私たちが比較的使いやすいと思いました石をご紹介します。
なお、名称は商社により異なりますので参考程度です。
■スーラオ
サンプルはこちら↓↓↓
10年前にもすでにありました。採石場はニャチャンあたりだった記憶があります(間違っていたらごめんなさい)。
山を見たときは少しサビが心配かなあと思いましたが、その心配はないようです。
色は無難な白系です。但し、目が粗いです。
切削で使う部材にはいいですが、磨くとなると小さな物はこの模様が目立ちそうです。
石の質は硬そうです。
■V688
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この名称は中国のG688に似ているからという安直な理由だそうです。
サンプルを見る限り、私は中国のG688よりもしっかりした印象を持ちました。
これでできた製品も見ましたが、十分に使用できる出来でした。
価格はスーラオに比べて少し高いです。
■プレイフピンク
サンプルはこちら↓↓↓
ピンクの墓石材料は不足しているもののひとつです。
以前はG668が主流でしたが、もう採れなくなりました。
建築でよく使用したG635も採れていません。
ここ数年はインドの八重桜を使っています。といってもピンクというよりは茶色に近いのです。
そこでこのプレイフピンクです。G635を少し濃くしたようなきれいなピンク色です。
これでしっかりと磨くことができれば使えそうです。
以上、3つのベトナムの石をご紹介しました。
実際の製品を見てもほぼ問題はないでしょう。
一番ネックのなのは納期ですが、それも解消されつつあるようです。
今後の増加に期待です。