和ろうそくと洋ろうそく

2023年04月20日 08:00

本店事務スタッフ
本店事務スタッフ

こんにちは、本店スタッフです。

祖母の家に行った際に「それ(スマホ)で、和ろうそくを探して」と頼まれました。某大手ネットショップを開き「和ろうそく」を検索。

祖母曰く、なかなか売っていないとのことですが、検索してみるとなんだたくさん出てくるじゃん、と大きさや金額を伝えながら商品を選びました。

が、ここで落とし穴が。

パッケージにも「和ろうそく」と書いてあるのですが、スクロールして詳細を見ると

原材料:パラフィン

となっていて、危うく間違うところでした。

実は和ろうそくに形を似せているだけの洋ろうそくだったのです。他にも「和風ろうそく」という名前の商品だったり、検索に引っ掛かりやすいようにキーワードを入れているだけの商品も…。

 

そもそも、和ろうそくとは、

石油由来のパラフィンワックスが原料の洋ろうそくと違い、和ろうそくは植物性の油脂が原料です。

櫨(ハゼ)の実から搾り取った木蝋が昔から使われている一番メジャーな原料で、櫨以外には米ぬか油や菜種油で作られたものもあります。

洋ろうそくは火をつける芯が糸なのに対して和ろうそくは和紙やイグサや綿を使います。

棒に芯となる材料を巻き付けて、周りに蝋を付けていくのですが、最終的に棒は抜くので中は空洞になります。

この穴を空気が通るので、風が無くても炎が揺らぎます。

また、空気が通る+芯が太く蝋の吸い上げが良くなるので、洋ろうそくに比べて炎も大きくなります(その分燃焼時間は少し短いですが)

他には蝋が垂れにくい・煤が出にくいのでお仏壇を汚さないのも特徴です。

洋ろうそくに比べると若干お値段は高くなりますが、こういったメリットがあるのでぜひおすすめします。

そして、和ろうそくをお探しの場合は、必ず原材料を確認してみてください。

欠点としては、洋ろうそくと違い芯が燃え切らずに炭のまま残るという点です。炎の中に炭が残ることで炎が大きくなりすぎてしまい危険ですし、減りも早くなります。

その場合は、ピンセットのような「芯切り」という道具で炭になった芯を切除してください。

 

さて、検索していてかわいい商品を見つけたので、私も買ってみました。こちらは米ぬか油が原料です。

揃っているのがかわいいので、使いたくない!勿体ない!というのが本心ですが、堪えて火を点けてみました。

ずっと撮影していたら、もう燃え尽きそうなサイズです…。ときどきすごく大きな炎になったり、不思議な動きをしたりと見ていて楽しかったです。

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