仕入れ担当の森田です。
先日、全国石製品協同組合さんの「墓石の建立についてのアンケート調査」がございました。
調査対象:全国30才以上の男女
調査期間:2023年1月1日~31日
調査方法:インターネット調査
有効サンプル数:683名
Q1.あなたがお墓を建立するとしたら、どんな石材を選びますか?
設問がこういった視点なのかと感心しました。
確かに一般の方には石はこんな風に見えているのかもしれません。
若干、光沢を重視する方は多いものの、見た目、耐久性、ブランドはいい勝負です。
光沢や耐久性については、時間軸により大きく変わることでしょう。
例えば、50年ぐらいで見るのか200年で見るのかでは、選ぶ基準も変わってきます。
光沢は50年も経てばかなりさめてしまうでしょう。
石によって磨き直すことで生まれ変わるレベルが違います。
このあたりは私たちの経験でしか言えません。
耐久性については200年も経てば大きく違うことでしょう。
このあたりは、国産ブランド石であれば200年以上のものも確認できます。
但し、200年前のものは磨かれていませんので、たたき仕上げのものを確認することになります。
Q2.墓石に彫る文字は、どんな字体であると良いと思いますか?
とてもおもしろい質問です。
パソコン文字が多いのは、石屋の立場から見れば微妙です。
なぜなら、毎日お墓の文字を見ている私たちにとっては、パソコンのフォントは一番彫りにくい文字だからです。
実は自然なバランスに作るのもパソコンフォントは難しいです。
面白いのはこのパソコン文字の性別・年代別の支持率です。
男性63.7% 女性52.6%
男性の方がパソコンフォントの支持が高いです。
女性はむしろ書家の文字の支持が高いです。
年代別では、
30代46.2%
40代59.1%
50代56.7%
60代64.3%
70代68.1%
年代が上がるに連れ、パソコンフォントの支持が高いようです。
イメージでは年代が上がるに連れ、お寺さんや書家に書いてほしいのかとも思っておりました。
しかし書家については、若い年代ほど支持が高くなっています。
自分で書いた文字も若い年代ほど高ポイントです。
いかがでしたでしょうか?
今のお墓の文字はほとんどが書家の方が書かれた文字です。
パソコンフォントの楷書や行書に見えるかもしれませんが、似て非なるものです。
ご自身で書かれた文字を使われる方は時々おられますがいいものです。
なぜなら、ご自分の名前って、その人が一番たくさん書いているものです。
みなさんキレイに書かれます。
もしこれからお墓を建てようと思う方は、ぜひ自分の名前はご自身で書かれることをおすすめします。