こんにちは、本店スタッフです。
もうすぐ七夕の季節ですね。
七夕のあの曲を口ずさんでいると、ふと2番冒頭の「ごしきのたんざく~♪」で「待って、ごしきって何?」と引っ掛かりました。
幼少期に覚えた童謡って特に歌詞を見るわけでもなく、親や音楽のカセットから音だけを聞いて覚えているので「ごしき」が「五色」の事だとも知らずに今まで生きてきました。
さて、その五色が何かと言いますと「赤・白・緑・黄・紫」のメンバーで構成されています。
お寺の五色幕や鯉のぼりの吹流しもこの色です。
これは中国の陰陽五行説という考え方に由来しているのですが、本来は「赤・白・青・黄・黒」だったのが、日本ではあまり好まれない黒の代わりに高貴な色の紫へ。また、緑を「あお」と呼んでいたことから「赤・白・緑・黄・紫」の五色に変化したと言われています。
現代ならピンクや水色・オレンジなど色とりどりの短冊も使用しますが、本来七夕の短冊は↑の五色だったのです(ちょっと渋めの仕上がりになりそう…)
そして、願い事の内容によって色を選ぶシステムになっていました。
赤…礼 両親や先祖への感謝に関する願い事。
白…義 規則や義務を守る達成の願い事。
緑…仁 成長に関係する願い事。
黄…信 人間関係に関係する願い事。
紫…智 学業に関する願い事。
「〇〇が出来るようになりたい」は緑。「テストで100点とりたい」は紫ですね。恋愛関係は黄色でしょうか。白は「遅刻をしないように」とか?赤は内容が限定されますね。
現代ではあまり聞かなくなった風習ですが、もし短冊を書く機会がありましたら思い出してみてください。
追伸
七夕飾りにもいろいろ意味があるのですが、その中で私が気になったものをひとつ。
屑籠(くずかご)です。七夕飾りを用意していて出たごみを中に入れて一緒に飾ると、無駄遣いをしない「倹約の心」を育てるんだとか…。
倹約の心…私に一番必要なものじゃないですか。取り急ぎ、屑籠だけ作って展示場の観葉植物に飾っておきました。