上山 典之
こんにちは、たんば篠山店の上山です。
丹波篠山市のお客様から工場見学のご依頼がありました。
お客様は木工彫刻を趣味でされている方で
「木材と違って石材は硬いし、あの硬い石をどんなふうにして彫刻するのか?彫刻刀では歯が立たないだろうし」
と、石材の文字彫りにも興味をお持ちでした。
まず、驚かれたのはエアーコンプレッサーを用いてのサンドブラストでの彫刻。
砂(特殊な砂です)で御影石が削れるのですね。
文字の部分だけを彫り下げて彫刻するのに文字の周辺が削れないのも不思議です。
あの硬い石が削れるのに石に張り付けているゴムシートは削れない。
不思議なことだらけの様でした。
文字の深さなどは、機械ではなく職人のブラスト砂の当て方によって強弱(深さ)をつけます。
これは機械では出来ない領域であります。
今、無数にある墓石の表面文字のほとんどは、字彫りの職人による手作業のもので一つ一つ違いがあります。
お墓参りの際には墓石の文字、特に表面の文字の強弱、力強さを見てみるのもよいのではないでしょうか。