森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
お盆休みで帰ってきた息子が、
「ひいおじいちゃん(曽祖父)の作った狛犬が見たい」
というので見に行くことにしました。
といっても、森田藤四郎さんばかりではなく、その師匠である綿貫重吉さんの作品も見ておいたほうがいいだろうという話になりました。
綿貫重吉は丹波佐吉の最後の弟子ということで有名です。
これについては、金森敦子さんが書かれた「旅の石工」に詳しく載っています。
その作品がどこにあるかが記された資料が会社にございます。
本当にありがたい話です。
まず1ヶ所目が山南町下滝にございます大歳神社の狛犬です。
こちらは大正5年の綿貫重吉さんの作品です。
かなり晩年の作品で、色んなところに嗜好が凝らされています。
毛並みはかなり細かく作られています。
子獅子は足であやしているのが一般的ですが、これは尻尾に巻き付いています。
足の爪もしっかりと彫られています。
口の玉もコロコロと動きます。
大きさは1.5尺と少し小さめですが、100年以上経過している作品としてはかなり状態がいいです。