こんにちは、本店スタッフです。
大阪の大丸梅田店で開催していたブルーナ絵本展へ行って来ました。
ミッフィーちゃんでおなじみの、ディック・ブルーナ氏の展示会です。昨年、東京で開催された時には偶然別件で会場近くまで行ったのに時間の都合で行けず、また3月に京都で開催された時は麻疹が話題になっていたので自粛…。やっと行くことが出来ました。
日本では絶版になっているシンデレラやしらゆきひめの原画も見れて大満足です。
次は8月から仙台で開催されます。また関西でも開催されることを期待しています。
さて、ここでブルーナさんの絵本を紹介します。
「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」
かわいらしいミッフィーちゃんのシリーズに死のお話があることに驚きました。うさこちゃんが涙を流している描写はありますが、ストーリーは淡々としていて「悲しい感情」や「死への恐怖」を押し付けるものではありません。読み聞かせなら4歳からです。
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「棺」「故人へのお別れの言葉」「お墓」と大切なところがちゃんと出てくるので「人が死んだら こういうことをするんだよ」というのがお子さんにもちゃんと伝わります。
シンプルなイラストと簡潔な文章で書かれているので、国や宗教が違っても違和感なく読めるのがすごいと感じました。
そして、私がいいなと思ったのがお葬式をして終わりではなく その後うさこちゃんがおばあちゃんのお墓へお花を持っていく描写があったことです。
おばあちゃんは花が好きだったから。おばあちゃんの庭と同じように花でいっぱいにしてあげたい。と、うさこちゃんは言います。
お墓に向かって話しかけると、おばあちゃんがきいてくれているのがわかります。
うさこちゃんの年齢ははっきりとは設定されていませんが、幼稚園児くらいだそうです。
私が同じ年代の時、お墓参りには行っても「お墓にはご先祖様や死んだおじいちゃんが居て お花やお菓子をお供えしたら喜んでくれる」なんて考えてはいませんでした。
故人の好きだったものを持って行ってあげよう・そうすると喜んでくれるから。大切な人が居なくなっても、終わりではなく、こうしてお墓の前に立てば繋がることが出来る
ということまで教えてくれる素晴らしい絵本でした。