練習は成功の確率を上げるためのもの

2008年01月28日 17:00

森田石材店
森田石材店

昨日、兵庫県の石工技能検定が開催されました。
検定には1級と2級があります。
今回は県内から、1級に6名、2級に7名の計13名の方が受験されました。

弊社は、7年前から社員の技能士免許取得に力を入れています。
昨年末までで9名が2級技能士を取得していました。
そして今年、ようやく2名が1級にチャレンジしました。

どんな業界でも同じだと思いますが、1級と2級では大違いです。
石工の1級は、機械工具は一切使わず昔ながらの方法で、
「カッチン、カッチン」とノミを使って6時間で作品を完成させます。

この6時間が結構くせ者で、チョッとしたミスで修正に時間をとられます。
そうすれば十分な仕上がりは不可能です。
また大胆に加工すると取り返しのつかないミスにつながります。
ギリギリのところでやるしかないんです。

しかし「今の時代に手作業ですることが何の意味があるのか」
とお思いの方もおられるでしょうが、これが意味があるのです。
やはり石工にとって石を叩くことは大切です。
すべての答えはやはりこの単純な作業にあると体感します。

さて結果は、運良く合格できた者、運悪く落ちてしまった者に分かれました。
やっぱり「練習に練習を重ねること」しかないという事が、よくわかりました。

話は少し変わりますが、昨日の「大阪国際女子マラソン」の福士選手。
30キロ地点までは独走体制でしたが、ラスト10kmでペースが落ち、
結局フラフラの19位でフィニッシュでした。

確かに、あの状態で完走されたのはすごいと思いましたが、
マラソンの本格的な練習は一回もせずのチャレンジだと聞いて、
「一流の選手でも準備不足をするのだな」と思いました。

まして我々凡人は準備不足などもってのほかです。
それを痛感した一日でした。

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