石に賞味期限はないけれど

2007年11月01日 11:21

森田石材店
森田石材店

石は自然の素材なので、思わぬところに思わぬ模様やキズ、色違いが出てくることがあります。
そうなればその部分は使い物にならず捨てることとなります。
ところが困った事に、こういった問題を薬品や小細工を加えるとでごまかすことが出来るのです。
当然、数ヶ月から数年で問題は発覚しますが、時すでに遅しです。
多くの場合こういった点は全く気づかれずお墓になっています。

誠意のない生産者はこのことを分かって不正行為をしています。(私たちには分からないように)
ですから当社では商品のトレーサビリティー(追跡)を徹底しています。
そして「不正されやすい石」「不正をする可能性のある生産者」を排除しています。

先日、ある「不正されやすい石」で見積り依頼が来ました。
当然「この石には問題があり扱っておりません」と説明したのですが、お客様は他社で
「最高の石ですよ」と教え込まれていますので、当社の説明にご納得いただけません。
これ以上言うと悪口になってしまいますので、こちらも口ごもってしまいます。
結局見積もりはお出しする事になりましたが・・・(涙)。

昨日もこれについて社内で喧々諤々となりました。
この石で不正が行なわれる確率は20~30%。見た目はキレイな石です。
「この石を扱いたい」という意見と「扱うべきではない」という意見両方あります。
しかし最終的には「原則扱わない。」で決定しました。

昨今、食品の賞味期限の問題もありますが、石の不正も同じです。
実際に問題があっても気づかれるお客様はほんの一握り。
だからこそ自分たちで守ろうと思っています。

今日はちょっとかたい話になってしまいました。

墓石を販売する創業92年の株式会社森田石材店のブログ(丹波市・篠山市・多可郡・西脇市・加東市・小野市・加西市・三田市・神戸市・南丹市・福知山市・猪名川町)

お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く