森田 浩介
仕入れ担当の森田です。
以前にこのブログでおじいさんが建てた灯籠のお話をご紹介しました。
その方から、実際におじいさんがいくらでその灯籠を建てたのかという記録が残っていたということで教えていただきました。
まず、その灯籠をご覧ください↓↓↓
この灯籠の明治34年当時の価格は、
本体 45円
運賃 15円(姫路~黒田庄)
これだけでは、高いものなのか安いものなのか分かりません。そこで、明治時代のお金の価値を調べてみました。
あるサイトによれば、
『明治30年頃、小学校の教員やお巡りさんの初任給は月に8~9円ぐらい。一人前の大工さんや工場のベテラン技術者で月20円ぐらいだったようです。このことから考えると、庶民にとって当時の1円は、現在の2万円ぐらいの重みがあったのかもしれません。』
ということで、これを参考に考えれば、
今の感覚では、
本体 90万円
運賃 30万円(姫路~黒田庄)
ということになりそうです。
当時はもちろん全て手仕事ですから、大きな灯籠1対ともなればこれぐらい掛かったのでしょう。運搬にも相当苦労したでしょうから、これぐらいだったのでしょう。
この灯籠は117年たった今でも現役です。それを孫が修復するなんていい話ですね。