上山 典之
こんにちは、篠山店の上山です。
このお墓は昭和23年に建立され、5年前に墓石の舞台を改築し最近に戒名彫刻をしたお墓です。棹石が仙台石です。
「仙台石」(井内石とも呼ばれています)名前の通り宮城県石巻市の井内地区で採掘される硬質な堆積岩です。
その歴史は古く、文永5年(1268年)に建てられた宮城県河北町の板碑に使われています。
特徴として、古いものでもほとんど風化作用を受けません。石材の角が欠けることもほとんどありません。
石碑には細かい文字が刻まれていることが多いですが、その文字も明瞭に読み取ることが出来ます。
そのため、古文書に匹敵するほどに資料性が高いと言われています。
記念碑などにはよく使われる石で、ご覧になられた方も多いと思います。
黒光りしない石で独特な木目のような縞模様があり、和風な色味です。
墓石では’至高の石とも称され、山形の文人である斉藤茂吉が「父のために」と墓標の石を求めにきたという逸話も残されています。
最近ではあまり使われなくなった石ですが、威風堂々としていて年月を重ねるとともに、より味わい深くなる石です。