眞下 尚利
篠山店の眞下(ましも)です。
今回は、3月に灯籠の修繕工事をさせていただいたお話です。
場所は篠山市今田町にある大歳神社です。
先日社長の記事で住吉神社の鳥居修繕がありましたが、この修繕も一緒にご依頼いただきました。
この大歳神社は住吉神社と同じ3つの村が管理している神社で、昨年秋の台風で灯籠が倒れました。
対で灯籠があるのですが、右側の灯籠横にある大木が強風で倒れ、それが灯籠に当りました。
この灯籠は寛政九年(1797年)と台に彫刻されています。
現状を見ますと、一部欠けはありましたが、倒れ方が良かったのか、ダメージは少なかったです。
特にこの火袋が割れていなかったことが幸いでした。
石ではなく、地元の日本六古窯の1つ、丹波立杭焼で作られた火袋です。
この火袋も作られた職人のお名前が記載されています。
村の方々に伺いますと、著名な方で、昭和初期に作成されたのではないかとの事でした。
その方のご子息も現在も窯をされています。
ギボシの下の方が割れていました。
一度すべて解体して、土台から元通りにします。
地面を転圧して、地盤を締めてから据付します。
完成です。
欠けていた部分もつなぎあわせて、元通りになりました
何でも新しくするのも良いと思いますが、代々守ってきたものを大事にしていくことも大切なことだと感じたお仕事でした。