こんにちは、篠山店の上山です。
以前に、あるお客様から
「うちの菩提寺の横にマリア観音像がある、珍しいでしょ」
というお話を伺い見に行きました。
篠山市大渕にある「福聚山長徳寺」というお寺で普段は無住寺です。
元亀・天正(1570~1590)の頃に創建されたが、大破していたのを文禄元年(1592)、再建したとされています。
入口には目印の標柱がありというか、これがなければ行き過ぎてしまう様なところでした。
そこから山道を登っていくこと数百メートルほど。
最後に階段を登ると見えてきました。
廻りを見てもこの階段以外に道らしきものは無い、この建物どうやって建てたのか?
そちらも気になります。
もちろん、いつでも開いている訳もなく、しっかり施錠されていました。
この中にマリア様が居られるのですが・・・
『当初は、波多野氏やその関係者によって保護奨励されたキリスト教寺院であったが、キリスト教禁制により廃滅し、この地に移されて曹洞宗に改め、寺名も変えたのだろう。その中でキリスト教信仰は続けたのである』とのことです。
ここの観音堂には、キリシタン弾圧後は「子安観音」とか「子育て観音」と言ってきた「塑造マリア観音立像」が安置されています。
今年は長崎・天草の「潜伏キリシタン」が世界文化遺産になりました。
江戸時代に弾圧を受けながらも信仰を守り抜いた人々の歴史を今に伝えている、ここ篠山でもそういう時代があったという現実を知りました。