滝野店の中村です。
今回お世話になったお客様は夫婦墓を建立されました。
当初国産石材での墓石建立を検討されていましたが、ご予算の都合上かないませんでした。
しかし、
「墓石本体は外国産でも、直接ご遺骨を収める部分の納骨堂(カロート)を国産にされてはいかがでしょうか?」
という私の提案に賛同いただき、納骨堂を国産石材に致しました。
納骨堂に採用した石は「竜山石」という石です。
竜山石は地元兵庫県の高砂市(宝殿)で採掘される石です。
この石、実は1700年前から石の棺として使われている日本で最も歴史のある石です。
古墳時代には権力者の石の棺のほとんどにこの石が使われた為、「大王の石」とも呼ばれています。
私の住んでいる丹波篠山市の雲部車塚古墳の石棺もこの竜山石が使われています。
竜山石の特徴は、均質で粘りがあり、細かい加工が可能です。耐火性に富み、風化しにくい石です。
石色も青色・黄色・赤色(希少)の3色があり、水磨きをする事でやさしい肌ざわりを得ることができます。
今回制作した竜山石の納骨堂(カロート)がこちらです。
温かみのある黄色を採用しました。
納骨堂(カロート)は地中にある為、見た目では全く分からないですが、是非こだわって欲しいところです。