森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -

仏教における五供(ごくう)

2018年03月05日 08:00

山崎 倫子
山崎 倫子

本店の山崎です。

仏教では、五供をお供えして、手を合わすことが供養の基本であるとされています。
では、その五供とは・・・
①お香(線香を供える)
→仏様は香を召し上がります。線香の香りで「悟りの世界」へ導かれます。我々の心が清められます。
②お花を供える
→前回も書きましたが、故人様への供養はもちろんのこと、供える者にとっても心を穏やかにする意味があります。
③灯燭(ろうそくに火を灯す)
→灯は世の中の全てを照らす光です。煩悩を振り払い、悟りに至った者を称えるという意味もあります。お仏壇にはローソクを供えますが、お墓では灯籠がその変わりになるとされています。実際には、火を灯さなくても、その役割を果たします。
④浄水(水を供える)
→清らかなお水をお供えすることで、私たちの心が洗われることを意味します
⑤飲食(おんじき)
→仏膳にご飯を供えます。お墓では、果物やお菓子などを供えます。
以上の5つで、五供とされています
こうやって見ると、五供とは、亡くなった方のためでもあり、残された私たちのためでもあるものだと思います。宗派によって多少の違いはありますが、やはり基本は故人様を思う気持ちだと思います。
ぜひ、故人様を思いながらお参りしてください。
家系図の作成

2018年02月11日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛
滝野店の髙梨です。
本日は家系図作成についてのご紹介です。
新しくお墓をされる方、または昔からのお墓を整理されてしまう方、様々な方がおられます。
「自分はいったい何代目?」
「ウチの家はいつの時代から続いてるの?」とか
「分からなくなってしまう前に、これだけは残しておきたい」
「お墓を工事するこの機会に」
と思われたりしてませんか。
下記のものは以前に作成した、お墓を新しくされたお宅の家系図です。
家系図.jpg
お位牌、過去帳、古い墓石などから情報収集し、時には檀那寺の過去帳や除籍簿からも調べてまとめる時もございます。
もちろん長い年月を経てきたお宅であれば、すぐに判明し作成とはいきません。それなりの手間暇はかかります。しかし最近では司法書士さんなどの「家系図作成サービス」もあります。もし、お考えであれば早めにご相談ください。
お墓で見かける小さな塔婆

2018年01月16日 08:00

福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

墓地に行かれた際に、お墓の後ろや横に1m程の長細い卒塔婆(塔婆)を見かけられた事がおありだと思いますが、50cm程の大きさで7枚セットになっているお塔婆をご覧になられたことがおありでしょうか?

よく、お墓の後ろに立てられる長さ1m程のお塔婆は「板塔婆」と呼ばれ、7枚セットになっているものは「七本塔婆・七枚塔婆」と呼ばれます。

葬儀が終わると、その後の法要として初七日から四十九日までの7日ごと、7回の法要ごとに立てられる7本の塔婆のことです。仏教では死後49日の間に生前の所業を閻魔大王様に裁かれ、49日に判決が言い渡されると考えられています。

その49日までは、追善供養(生きている人が善行を持って、亡くなった人の善行になり、それがまた自分に戻ってくるという考え)として行われます。地域によっては7日ごとに塔婆を裏返していき、7週経った時点が49日法要となる目印にするところもあるようです。

浄土真宗では追善供養を必要としないため、お塔婆を立てる習慣はありません。

一般的な「板塔婆」を50cm程の大きさに縮小した様な大きさの塔婆が7本、塔婆立てに立てられているものや、連板のように重なっているものがあります。

お骨を納骨されるのは49日が多いので、法要まではお墓地ではなくご自宅の祭壇にあることが多く、49日の法要の際にお墓に立てられる方も多いと思います。

地域やお寺によっても違いがありますので、寺院様にご相談されるのが良いでしょう。

正月のおまいり

2018年01月08日 08:00

yoshida
yoshida

滝野店の吉田です。

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年末年始のお墓参りは、如何されていますか?
私の地域では、昔は正月にお墓参りをする習慣は有りませんでしたが、近頃では、どのお宅のお墓も、正月にはきれいなお花がお供えしてあるようになりました。ただ、地域によりましては正月はお墓まいりをするものではないと言われている地域もあるようです。
お正月は、年神様をお迎えする時であり、日本人にとって年神様は、一定の期間を過ぎたご先祖様が生まれ住んだ地域の山に上がって、山の上から子孫の暮らしを見守っている、そんな存在であるようです。そして年神様をお迎えする為に、門松・しめ縄・鏡餅・おせち料理をつくります。ご先祖様に対して一年間の感謝と新年のご挨拶をお墓でされても良いのではないかと思います。
ちなみに、忌中であってもお墓参りはされておりますが、神社のお詣りはさけます。この違いは、神道(神社)は、「死を穢れ」とみなす為に、忌中明け(神道では50日祭)でないと鳥居をくぐれないとされているからです。
今年もお参りします。

2018年01月03日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

本店の義積です。

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新しい年も始まり、皆さんは初詣にいかれましたか?当社でも仕事初めには社員全員でお参りします。お参りすると心がビシッとなりますね。私神社もお寺も大好きです。
私は特に柏手(かしわで)を打つ瞬間が好きです。柏手は神様を呼び出す為や、喜びや感謝を表す為だそうです。賽銭を入れて、二拝二拍手一拝が一般的ですが、出雲大社は二拝四拍手一拝、伊勢神宮は八度拝八開手(一般人は二拝二拍手一拝)と神社によっては違います。神式の葬儀の時は忍び手といって音を出さず柏手をします。そして、多くの神社には、銭箱の真上あたりに、銅や真鍮製の大きな鈴が吊られており、この鈴に添えて麻縄や、紅白・五色の布などを垂らして、参拝者はこれを振り動かして鈴を鳴らしお参りをします。鈴は、その清々しい音色で拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
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新しい年が平穏無事に過ごせますようにお願いします。あと痩せられるように、頭がよくなるように・・とお願いします。(^-^)
心がスッキリする本

2017年12月24日 08:00

yoshidumi
yoshidumi

本店の義積です。

最近「心が軽くなる仏教とのつきあいかた」という本に出会いました。ファイナンシャル・プランナー、行政書士、葬祭カウンセラーでもある勝圭子(すぐれけいこ)さんが書かれたもので、タイトルだけだと(仏教=難しい)と思いちですが、とても分かりやすく、どんどん読めてしまいます。
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特に印象的だったお話があります。あるお寺様のお話です。
「仏教は殺生をしてはならないと教えているので、日本以外の国の僧侶は基本的には肉食せず、ベジタリアンです。しかしベジタリアンも、たとえばタケノコのようにそのままにしておけば生長できるものも食べますよね。掘られてしまったタケノコは青竹として空に伸びることはかないませんでしたが、その命はわれわれの体に入り、人が生きるエネルギーとなります。そう考えるとベジタリアンでも命をいただいて食べていることに変わりはありません。」
不殺生とは、滋養としていただく以上にみだりに殺生してはならないという意味だったのではないかと、書かれています。
食するごとに命をいただいていることに感謝することが大事なのであって、そうであるなら日本人は食事の前に「いただきます」と手を合わせることで実践しています。植物であっても命という事ですね。私達はたくさんの命を頂いて生かされているのだと改めて思いました。
仏教は難しそう、お寺さまとのお付き合いもよく分からないけどなんとなくしているなんてもったいないですね。お布施の意味やお寺様の付き合い方など面白い内容がもりだくさんです。中には自分の知っている内容なら心の中で(そうそう)なんてうなづくこともありますが、ずっと疑問だったことなどはすんなりと分かり、読みながら心がスッキリしていくのが分かります。とても面白い本でした。
福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
皆さんはお墓参りにどれくらいの時間をかけておられるでしょうか?お花を取替え、お線香をあげ、手を合わせる。5~10分程度でしょうか?そこからほんの10分程度時間をかけて頂くだけでお墓の寿命が延びる可能性と、お墓の見た目を長く良い状態で保てると考える2つの事をご紹介したいと思います。
①汚れを残さない掃除
1つ目はほとんどの方がお墓参りに訪れた時に行っているであろう「お墓のお掃除」になります。しかしながらお掃除もお墓に対して正しい掃除方法と正しくない掃除方法があります。正しくない方法で掃除をしてしまうとお墓に対して知らないうちにダメージを与えることになってしまいます。また水をかける程度では汚れを落としきる事はまず不可能です。せっかく行うのでしたら、しっかりと汚れを落すように心がけてみてください。
自宅からお墓までの距離が比較的近く、頻繁に訪れる事が出来る方は訪れた時にお墓の一部分を決めて汚れを残さないよう掃除を行ってみられるといいかも知れません。逆にお墓までの距離が遠く、年に数回しかお墓参りに訪れる事の出来ない方は、一回一回の掃除を丁寧にきちんと行ってみてください。どんな汚れもそうだと思いますが、放置したらその分汚れは落としにくくなり、汚れの箇所も増えてしまいます。そうならないよう初期の汚れを、早いうちにしっかりと取りきれるようなお墓の掃除を心がけてみてください。
②お墓の点検
2つ目は「お墓の点検」です。専門的な知識が必要な点検はもちろん行えませんが、お墓参りがひと段落されたら、一度お墓全体をよく見て触ってみてください。お墓参りという動作の中では気づかなかった事も、一度離れて見ると気がつく異変があるかもしれません。
「お墓のこんなところに筋が入ってたかな?」「ここの繋ぎ目って隙間が出来ていたっけ?」等々お墓の異変は意外と目に見て分かることがあります。触ってみるとより気づく点があるかも知れません。「お墓は去年建てたばかりだから、まだ新しいから大丈夫」と仰られる方もいるかもしれませんが、思いもよらない事で起こる異変もあります、また今後の癖付けとしてお墓の点検を行ってみてください。
点検を行う事で何か異変を見つけたり、不安に思う事があられた方はご相談ください。そこからはプロに任せていただき、このままでも大丈夫なのか?何か対策を取らないといけない事なのか?など判断させて頂けると思います。
鹿に注意!

2017年12月10日 08:00

髙梨 剛
髙梨 剛

滝野店の髙梨です。

下の写真をご覧ください。
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これらは鹿のいたずらによるものです。
上の写真は生花のつぼみや花の部分だけを食べた後の状態です。
その下の写真は、その花を食べようと引っ張った時に花立ごと倒れてしまった状態の写真です。
このようにならないようにするは・・・
1.出来るだけ普段のお墓参りにはシキビや高野槙だけにする
2.花立を固定する
※1 シキビには毒性の成分が含まれており害虫などを寄せ付けない力を持っております
※2 花立を固定してしまうと掃除の時や納骨の時に動かせれないというマイナス面が伴います
※2の事を考えるとシキビや高野槙だけでお祀りするという方がベターかも知れませんね
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暦の見方

2017年11月29日 08:00

森田 茂樹
森田 茂樹

今年もあと一カ月余りとなりました。

この時期、書店に行くと一番目立つところに「手帳」「暦」がたくさん陳列してあります。

手帳は3年前からGoogleカレンダーをスマートフォンと連動させて使っているので、手帳は使わなくなりましたが、暦は仕事柄使っています。

詳しくはないのですが、先ずは自分の星を診ます。私は昭和40年2月1日生まれ巳年なのですが、暦は立春を境に診るので辰年の「九紫火星」になります。

まずそのページを読んで注意すべきところをチェックし、今年の運勢は良いのか?新しいことを始めても良いのか否か?など判断します。

さて仕事柄、「お墓の工事はいつが良いの?」とお日柄を気にされる方には、暦の六曜(大安・仏滅・友引)のところはあまり見ません。

その下に書いてある「中段・二十八宿・下段」を診ます。

中段であれば(たつ・のぞく・ひらく)などは良い日、反対に(やぶる・あやぶ)などは凶日とあり下段であれば(天恩・神吉・母倉)などは吉日、反対に(滅門・黒日)などは凶日。

二十八宿も(昴・畢・軫)などは吉日、反対に(胃・鬼)などは凶日。できるだけこの三つの吉日が多い日を選ぶのですが、なかなか全て吉日の日は一年の内数日なので難しいです。

しかし、大凶日だけを除けば吉日も結構多いので、お日柄を気にされる方は、一度暦をチェックしてみてください。

見にくいですが、来年の一月をチェックした私の暦です。

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ちょっと見ずらいですが、赤ペンの所が凶日です。参考にしてください。

福島 正弘
福島 正弘
滝野店の福島です。
突然ですが、皆さんは仏教以外の葬儀に参列されたことはございますか?
私の生まれ育った地域は比較的仏教の割合が高く、幼いころからそれが当たり前で育ってきました。大人になり初めて神道式の葬儀に参列した際は、非常に困惑した覚えがあります。
宗教によっての習慣やしきたりの違いなどは様々あります。神式(神道)では、霊祭と呼ばれるものが、仏教でいうところの法要にあたります。霊祭は自宅やお墓の前で行われるのが一般的です。葬儀の翌日に翌日祭、その後は亡くなった日から10日ごとに十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭と続き、五十日祭で忌明けとなり「清祓いの儀」を行った後にいつもの生活に戻ります。この五十日祭が仏教でいうところの四十九日にあたります。
その後の霊祭は、亡くなった日から百日目の百日祭、式年祭として一年・三年・五年・十年・五十年と続きます。
神式(神道)ではお香を焚きませんので、仏教でいうところの焼香にあたるのが「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」になります。また、神式(神道)においてはお酒(お神酒)を交わすのが神聖な文化として引き継がれています。
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お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

山南本店久下小学校近く
滝野店JR加古川線滝駅すぐ前
たんば篠山店丹南篠山IC近く