森田石材店ブログ - ちょっと考えてみました -
葬送も国際化なのですね。
2021年11月30日 08:00
仕入れ担当の森田です。
少し前にイスラム教墓地についてニュースになっていました。
確かに、今は世界中から日本に多くの方が来られる時代です。
また実際には永住される方も多くおられるということで、こういったことの対応も必要になってくるのでしょう。
終活読本ソナエにも関連する記事が載っていました。
現在、日本には約20万人のイスラム教徒(ムスリム)がおられます。
20万人といえば1000人に1.7人ぐらいですので、そう滅多にお会いすることはないかもしれませんが、例えば丹波市ぐらいの人口であれば100人ぐらいおられるという計算になります。
日本人にはまだ馴染みが少ないムスリムの方々ですが、非常に敬虔な信者が多いのが特徴です。
また砂漠で生まれた人たち、迷った人は必ず助けるような心優しい人たちです。
葬送で問題になるのが「火葬」です。
日本は世界一の火葬大国で99%以上が火葬されます。
これに対して、ムスリムでは「土葬」です。
火葬は火炙りで地獄での懲罰とされていますので、焼骨を納める今の日本の墓地では対応しきれないということなのです。
日本でもつい20~30年ほど前までは土葬がされていました。
そんな土葬墓地、この丹波には多くありました。
「埋め墓」と「参り墓」に分かれていて、山中に土葬して、もう少し手前に参るお墓があるのが一般的です。
80年代後半から国際化と言われて久しいですが、一世代ぐらい経ってこんな問題が出てくるのですね。
これもクリアして国際化なのでしょうね。
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それぞれの手元供養
2021年10月20日 08:00
こんにちは(^-^*)/
篠山店スタッフです☆彡
供養の仕方について、最近は形にとらわれずすることが増えてきたと感じます。
最近のお問合せで、
*後継者がいないので、嫁ぎ先で実家の先祖を祀る。(親兄弟)
*若い世代の孫が後継者になり祀る。等がありました。
両者とも壇を置かず簡易な手元供養を考えてるとのことでした。
1)位牌は置かず、線香とロウソク立て。線香立はもっと小さいもので。
2)位牌は置かず、その代わりに過去帳を準備して、リンだけ。
を考えていると。場所もないし、今後の事を考えると…。でも、形だけでも祀りたいので、小さなものが欲しい。とのことでした。
小さな仏具もいろいろあります。ちなみに、線香立(香炉)2寸(高51mm×巾69mm)から設定があります。
置くものは違いますが、供養したいと思う気持ちが大切かと思います。
もう少し本格的な手元供養には、パーソナル壇があります。
写真や位牌、骨壺等、自由な形で祀ることができます。難しく考えず、こうしたい。をご住職やご家族と考えてみてはいかがでしょうか。
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お墓が荒れてしまうよりは
2021年10月18日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
昨日は日中でもかなり冷え込みましたね。
宝塚市からの帰り道のお昼過ぎでしたが猪名川町と丹波篠山市の境にある後川の峠では、ナ、ナント外気温が12℃でした。
皆様くれぐれも体調にはお気をつけ下さいませ。
さて、お寺様から紹介頂いたお墓じまいのお仕事です。
1件目は境内墓地で、今流行りの石張仕様のお墓です。
かなり古いお墓ですが、当時としては斬新な区画だったのでしょう。
区画内側がほぼ納骨室になっていてこれも斬新です。
すべて撤去しお寺に返還されました。
2件目は丹波篠山でも有数の難所の墓地です。
この階段を上っていきますと上に墓地があります。
この狭い通路を上がって行き最上段にあります、上から見るとこんな感じです。
ほぼ手作業で降して納めました。
最近かなり増えてきたお墓じまい、後継者がいなくなればいずれは無縁墓になってしまうかも。
お墓が無くなるのは悲しい事ですが、お墓が荒れ果てて終うことはそれ以上に悲しいことですよね。
最近そう思うようになりました。
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お墓に咲く花?
2021年10月13日 08:00
本店 山崎です。
10月に入っても暑い日が続きますね・・・。
夏が過ぎて、田んぼのあぜ道などに一斉に咲き始める赤い花・・・彼岸花。
あの花を見ると、秋が来たなぁ~と皆さん感じるのではないでしょうか。
今年もたくさん咲いているのを見ました。
別名に「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言って、サンスクリット語で天界に咲く花というおめでたい意味もあるのですが、なんとなく不吉な花というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
私も小さい頃、「彼岸花を摘んで、家に持って帰ると火事になるよ!」と言われた記憶があります。
田舎には墓地のまわりにもたくさん彼岸花が咲いています。
これは、自然と咲いているのではなく、昔の人がわざと彼岸花が咲くように球根を植えて、それが根付いて今も咲いているそうです。
実は、彼岸花の球根には毒が含まれており、土葬が主流だった頃、モグラやネズミなどの小動物がご遺体に悪さをすることを避けるためにこの花を植えたと言われています。
そして、それを摘まないように、悪いイメージを定着させていったとする説があります。
亡くなった後も、家族のご遺体を守ろうという知恵でしょうか。
昔の人はすごいですね。
もちろん、墓だけでなく田畑の作物、土手を守る意味でも彼岸花を植えたそうなので、今もその名残でたくさん咲いているのですね。
とはいえ、不吉なイメージが定着したままなのは少しかわいそうなので、田畑やお墓を守ってくれる一面も持つ花なんだと彼岸花を見て思い出してくださいね。
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寿陵墓(じゅりょうはか)のお話
2021年09月27日 08:00
本店の義積です。
9月も後半になり、朝に霧が出るようになりました。
私が見る秋の定番の風景です。
真っ白な世界がいつもと違う風景になって目に入ります。
通勤しながら、この風景を撮りに出かけたいとウズウズしているこの頃です。
さて今日は寿陵墓(じゅりょうはか)のお話です。
生きてる間にお墓を建てる寿陵墓、生前墓があります。
終活のひとつに自分が入るお墓を考える方が増えて来ました。
ひと昔前であれば自分の死を考える事は、縁起が悪いと思われがちでした。
数年前の私もそう思っていました。
古代中国では、生前にお墓を建てる事は長寿を授かる縁起の良いものでした。
有名な吉田兼好(よしだけんこう)の「徒然草」には、聖徳太子が生前にお墓を建てたという話があります。
「日本書紀」にも日本最大の前方後円墳を建てた仁徳天皇の墓を作り始めたという記録もあります。
1500年以上前よりお墓を作る風習があったのですね。
古墳は短期間で出来るものではありません。
亡くなられてから工事を始めていたら、埋葬はいつのことやらですよね。
昭和天皇が崩御された時、2月24日の大喪の礼(天皇の葬儀)の後、その日の夕方に埋葬されました。
事前に造っていなければ不可能です。
もし、本当に縁起が悪いのであれば昭和天皇のお墓を生前に作るはずがありません。
寿陵という漢字も縁起が良い言葉でできています。
「寿」という字は長寿や長命など、長生きを表す意味で使われる、おめでたい言葉です。
「陵」という漢字は、「みささぎ」や「はか」と呼び「墓」の意味があります。
この字が表すように寿陵墓は大変おめでたいものなのです。
また、それ以上に自分の好みのお墓を作れる事が最大の利点です。
時間的な余裕があるなかで霊園探しや墓石選びができるので、満足のいくお墓作りができます。
デザインや石の種類の選択、また彫刻内容の決定など、さまざまな事を時間をかけて行うことができます。
次に家族の負担の軽減ができます。
身内が亡くなったとき、「すぐにお墓を建てたい」と思ってもすぐにご希望に合う霊園がみつかるとは限りません。
そう考えれば、先に決めておけば安心です。
また墓は、課税の対象にならないので、相続税対策ができます。
お墓は「祭祀財産」と呼ばれ、土地や建物などの不動産、また預貯金とは区別されています。
「祭祀財産」には相続税がかからないため、生前にお墓を購入しておけば、その分の費用を節税することができます。
「自分が入るお墓は自分好みのものが良い」
「お墓は大きな買い物なのでじっくり選びたい」
そうなると、よりよい人生にするために、生前にお墓を考える方が増えてきているのも不思議ではないですね。
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家紋ご存知ですか??
2021年09月03日 08:00
本店の山崎です。
普段の生活の中では、家紋を見たり、知ったりする機会ってそんなにありませんが、着物や風呂敷などに家紋が入っているのをお持ちになられている方も多いのではないでしょうか?
また、家紋は何となく知ってはいるけどと言う方でも、家紋の名前はご存知ですか?
家紋は「苗字」を記号化したものであるとも言われ、その家の「しるし」でもあります。
古くから、自らの家系や家柄・地位を表すために用いられてきた紋章です。
一般的に和墓の場合は、お墓の水鉢というところに家紋を入れる事が多いです。
(もちろん、必ずしも家紋を入れないといけないという事はありません。)
家紋は、ものすごく種類があるんです!
彫刻原稿を見ていると、見慣れた家紋ももちろんありますが、変わった家紋だなぁ~と、思わず眺めてしまうものも、しばしばあります。
もしも、ご自分の家紋がわからないという場合・・・
・お墓に彫刻していないか、確認する
・本家がわかる場合は、そちらへ確認する
・本家がわからない場合は、古い戸籍をたどると本家がわかる可能性もあります
それでも、どうしてもわからない場合は、自分で家紋を選ぶ(作成する)事も可能だそうです。
家紋にはいろいろな意味があり、同じような家紋でも全く意味が違ったり、ルーツが違ったりする場合もあります。
ご自分の家の家紋を、今一度調べてみると面白い発見があるかもしれませんね。
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増えていく永代供養塔
2021年08月23日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
東京オリンピック閉会を待っていたかのようにお盆の頃からの長雨、丹波篠山でも例年になく雨続きです。
朝晩は過ごしやすくて良いのですが農家の方は作物の出来具合に影響があり大変です。
さて、お寺の墓地で永代供養塔が完成しました。
年々増えていくお墓じまいに比例するように建てられていく供養塔です。
工事の様子です。
後を見るものが居ない、いずれ無縁墓になる、理由は幾つかあるでしょう。
以前は世間体を気にして中々思い切れなかったお墓じまい。
コロナ禍の影響で拍車が掛かっているようにも感じます。
でもこれが今の現実です。
お祀りする形式は多少異なりますが、お参りの気持ちには違いはありません。
時代の移り変わりとして受け入れていくしかないのでしょうね。
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おすすめ本『お墓入門』
2021年08月04日 08:00
仕入れ担当の森田です。
本日はこの本をご紹介します。
『お墓入門』(小畠宏允著/石文社)
新書サイズでいい感じです。
この本は「お墓ってな~に」他、以下の全16冊あったA5版の小冊子が1冊にまとまったものです。
第1章 お墓ってな~に
第2章 先祖供養ってな~に
第3章 なぜお墓は石なの
第4章 よいお墓ってあるの
第5章 お墓はたたらない
第6章 石塔ってな~に
第7章 五輪塔ってどんなお墓
第8章 卒塔婆ってな~に
第9章 蓮華ってな~に
第10章 お彼岸ってな~に
第11章 お盆ってな~に
第12章 生前墓ってどんなお墓
第13章 戒名法名ってな~に
第14章 お地蔵様ってな~に
第15章 写経ってな~に
第16章 お墓は幸せのシンボル
いろんなタイトルがありますから、お客さまとお話をしていて関心がお有りのテーマの冊子をお渡ししておりました。
平易な文章で書かれているのですが、内容は十分に深いのが特徴です。
ですから当社では今でも、新人営業の研修には小冊子をひと通り読んでもらい、お客様の質問にお答えできるようにしています。
良質な情報ですから、ぜひこれからお墓をご検討の方にもぜひ参考にしていただきたい本です。
ご購入はこちらから↓↓↓
https://www.ishicoro.net/SHOP/ohaka001019.html
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お盆の由来
2021年07月05日 08:00
滝野店の河合です。
お盆は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。
お盆は正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といいます。
盂蘭盆とは、古いインドの言葉「ウラバンナ」の音訳で「逆さまに吊るされたような苦しみ(地獄の苦しみ)」という意味です。
この地獄の苦しみを受けている人々に対して、この世から供養することの功徳によってその苦しみを救いたいという願いを込めて営まれるのが盂蘭盆会です。
お盆には、先祖の霊が一年に一度家に帰ってくるといわれており、その霊を迎え安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めて供養します。
故人が亡くなって四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を新盆といいます。
新盆は、故人の霊が初めて帰ってくるお盆なので、家族や親族のほか、故人と親しかった方を招いて、特に手厚く供養を営みます。
菩提寺の住職に来ていただき、法要をお願いする場合も多いです。
現在、日本各地で行われているお盆の行事は、古くからの農耕儀礼や祖霊信仰などが融合して伝わった風習が多く、地域や宗派によってさまざま違いがあります。
これが絶対正しいお盆の迎え方という決まりはありませんが、一般の家庭では、家族や親戚が集まり先祖の霊を迎え、今の自分があるのは先祖のおかげと感謝供養する行事として行われています。
さて、お盆の準備ですが、お盆の前日までに、先祖の霊を迎える準備をします。
精霊棚(しょうりょうだな)・盆棚や仏壇に、灯明、線香、生花、果物などのお供え物、精進料理を供えた霊供膳(仏膳)などを供えます。
盆提灯を飾ってお盆のしつらえをします。私も小さい時にきゅうりやナスで馬や牛の飾りを作りました。
新盆の場合は、新盆用の白提灯を忘れずに飾ります。
お盆を迎えるにあたって、御先祖様を気持ちよく迎えるためにお墓や仏壇の掃除を事前に済ませておくことも大切です。
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お墓の高さ
2021年05月28日 08:00
本店 山崎です。
今日はお墓の「高さ」についてです。お墓を建てる時に、この高さを気にされる方は結構いらっしゃいます。
弊社の規格の寸法というのは、9寸角の墓石ならこの高さと決まっているのですが、中には「寸法指定」の指示が出て、高さを変更する事もあります。
この高さを決める際に、確認しておいた方が良い事があります。
①墓地の規約
霊園などによっては、高さ、もしくは総高に上限があるところもあります。建てる前には規格を確認してください。
②本家のお墓の高さ
同じ墓地に本家のお墓がある場合、先祖を敬う、本家を敬うという昔ながらの考えから、分家は本家より高さを低くする慣習があります。これは、①で述べた決まりではないので、必ずしも低くしなければならないという事はありません。しかし、親戚付き合いなど後々に色々と言われても困りますので、建てる際には一度確認してください。
③周りのお墓の高さ
先ほどの本家との高さにも似てきますが、たくさん石塔が建っているような墓地で、特に隣のお墓よりもあまりにも小さくなりすぎても見劣りしてしまいますし、反対に高すぎても目立ってしまいます。同じくらいに揃えていただくのがいいかなと思います。
最近では、洋墓も主流になりつつあります。
洋墓の場合、和墓と違って背の低いものが多いので、この場合は高さよりもデザインに重点を置かれるといったパターンもあります。
周囲より背は低くなるので、高さを重視するのか、デザインを重視するのかどちらか決めておくと良いですね。
なかなかイメージがし難いですが、この現場に建ったらどんな感じかな・・・と言った場合、図面はもちろんの事、現地写真とカラー図面を合成して見ていただく事も可能です!
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