森田石材店ブログ - 石工のひとりごと -
庵治ストーン2019に行きました。
2019年06月18日 08:00
仕入れ担当の森田です。
少し前になりますが、6月8~9日に香川県高松市で庵治ストーンフェア2019が開催されました。
私は8日(土)に伺いました。
今回も色んなものがありましたが、ちょっと変わったものをご紹介。
SHINというブランドのステンレスフレームの頑丈な納骨堂なのですが、周りの石の間に植物があります。
今回は造花でつくられていますが、実際に本物でこんな風にできたら素敵ですね。
ちなみに今回のフラワーデザインはラムズイヤーの岩田さんがされたそうです。
さてメインの展示ブースでは地元の方のテーマごとの作品がありました。今回のテーマは舟形地蔵さんと狛犬。
どれもいい作品でしたが、私が気に入ったものをご紹介します。
お地蔵様↓↓↓
狛犬さん↓↓↓
細部まできれいに仕上げられています。迫力あります。
デザインがいいです。あと5年早かったら、うちの息子が持って帰りたいと懇願していたような・・・。
庵治石は硬くて目が細いので、石彫刻品にはいいです。もちろん作られた職人さんの腕が一流なのは言うまでもありません。
やっぱりお地蔵様は国産のものをできるだけ納めたいです。
最後に私が今回気に入って買ったものがこちら↓↓↓
伊達冠石でできたお地蔵様です。
お地蔵様の高さは10cm程ですが、とてもいい作りでしたので思わず買っちゃいました。
横顔はこんな感じです。いいホッペしてるでしょ?
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祈りの日記念法要
2019年02月19日 08:00
仕入れ担当の森田です。
PRAY for ONE という団体をご存知でしょうか?
「PRAY」=「祈り」
日常にある”小さな祈り”を大切にしてみませんかということを目的に、2015年に設立され活動が続いています。
ホームページはこちら
動画のURLはこちらです。
さて3月27日は「祈りの日」なのだそうです。その記念イベントとしてこんな催しがあります。
東京大田区にある池上本門寺で金澤翔子さんの席上揮毫がございます。抽選で200名の方が招待となっております。
金澤翔子さんといえば、ダウン症の天才書家として有名です。2012年には大河ドラマ「平清盛」のタイトル題字を書かれた方です。
ご興味のございます方は、少し遠いですが一見の価値ありですよ。
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石造美術ってなあに?
2019年01月25日 08:00
仕入れ担当の森田です。
今日はこの「石造美術ってなあに?」という本のことをご紹介します。
この本は2014年に石文社から発行されました。元になっていますのは三橋國民先生のお話です。
三橋先生については以下をご覧ください。
この本が出版される前の2011年2月に、私は一度先生のお話を直にお聞きする機会がございました。この本にも紹介されている町田市の勝楽寺でした。
当時でさえかなりのご高齢でしたが、お話はとてもパワフルで
「みなさんが真剣に石のことを考えていいものをお客様に教えてあげてください」
という趣旨のことをお聞きした記憶があります。
ふと思い出して、この本を読み直しました。あの時の講演の記憶が蘇ってきました。本の中では話の内容と並行して先生の作品も紹介されています。それがまたいいんです。実際に先生の作品もその当日に見ました。その時は「新しいのにこんなにいいなんて…。」と思いました。
近年につくられた宝篋印塔なのにどっしりとしていて魅力があります。室町時代や鎌倉時代の石造物にいいものが多いのは分かりますが、こんな現代にもこれをプロデュース出来る人がいて、それをものに落とし込める人がいるのだなと思いました。
先生のことが気になって調べましたら、昨年の2月にお亡くなりになっておられました。
行年97才でした。業界紙等で載っていたのかもしれませんが見落としていたようです。
ご冥福をお祈りいたします。
ちなみにこちらが先生のお墓です。その当時に見せていただきました。三尊仏があり、古い灯籠がありカッコいいです。
この本は石文社でも販売されています。当社にも数冊ございますので、もしご興味がございます方は弊社までお声がけください。
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飛び石の作り方
2018年12月19日 08:00
お墓じまい
2018年10月22日 09:00
滝野店の吉田です。
20数年前に弊社で建墓していただいた遠方にお住まいのお客様ですが、なかなかお参りが出来ないので、この度「お墓じまい」をして住んでいる所の近くの納骨堂にお骨を納めることにされました。
性根抜きとお墓の撤収は、別の日にすることにしましたので、性根抜きの当日には「骨上げ」だけをさせていただきました。
ご家族の皆様で当墓地での最後のお参りと、御寺院様による性根抜きを済まされ、いよいよ骨上げです。花立と水鉢(家紋の彫刻してある石)をどけると納骨堂があります。
新しい骨壷を用意して、お骨を納骨堂から移していきます。全て移し終わった後に、ご家族の方でお酒とお塩にてお清めをしていただき、花立・水鉢を元に戻して後日の引き墓を待ちます。
お孫さんも一緒に一緒にいらっしゃっており、新しい場所でのお祀りも先々まで心配ないことと思います。
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若者は伝統的なお墓を支持
2018年10月19日 08:00
仕入担当の森田です。
今回は終活読本「ソナエ」2018年秋号の中で気になる記事がありましたので、ご紹介します。
「若者は伝統的なお墓を支持」(全優石アンケート)
この調査はインターネットを通じて20歳以上の男女4000人を対象に実施されたものです。
自分や家族、親族のお墓について候補となる埋葬方法では、
- 1位 一般のお墓 52.5%
- 2位 永代供養 36.7%
- 3位 納骨堂 23.4%
- 4位 散骨 19.4%
- 5位 樹木葬 16.7%
(全体の集計)
アンケートがどのようなものだったのか分かりませんが、予想以上に永代供養が多いですね。
「一般のお墓」を選んだ人が多かったのが、30代男性で65.5%、次いで20代女性、20代男性だったそうです。
ちなみに50代女性、60代女性では「一般のお墓」は不人気で、樹木葬を希望する人が他の層より多かったもよう。
年をとるにつれて、お墓が現実的となり費用のことも考慮に入れた結果になっているのかもしれません。
ちなみに散骨は、他の世代に比べて20代には不人気なようです。もうすでに20代には「散骨なんてダサい」という空気があるのでしょうか?それにしても、若い世代が真面目に回答されていることに、おじさんは感心しております。
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山灯籠
2018年10月18日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
庭に山灯籠を据付ました。灯籠は石の文化の国、韓国から伝わり神社仏閣を奉る「燈明」として使われました。
社寺に奉納された荘厳な美しさと気品のある端整な形の石灯籠に人々は心を惹かれ、一般の庭園や個人宅にも置かれるようなりました。
福岡県の八女石は約7万年前に、阿蘇山から噴出した阿蘇火砕流の堆積物の凝灰岩のため軟質で、彫刻しやすく軽量で耐火性・耐寒性に優れているのが特徴です。
山形県の鳥海石は安山岩で吸水性がよく苔が生えやすいのが特徴です。
最近では、需要が少なくなった山灯籠ですが、やはり風情があり見る人の心を落ち着かせる効果があリ、年月が経ち苔生して味わいが出てきます。
石の特徴と職人の手造りによる造形の美しさ荘厳さを残していきたいものです。
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間知石の種類
2018年09月30日 08:00
間知石とは石積みに使う石です。
昔は石を切り出した残りの石(端材)で作っていましたが、日本の採石場も数少なくなったのとコストの問題で間知石を作る業者が少なくなりました。
近年は大半中国加工で使用しています。
通常、割肌仕上げという方法で自然の石割れ模様を出しているものが多いのですが、少し手を加えて表面をノミ切仕上げにすることもあります。
これは割肌の間知石です。通常よく使われるものです。
こちらがノミ切仕上げの間知石です。表面が平らにノミ加工をしています。昔の蔵の土台石やお城や神社仏閣の石積みなどはノミ切加工が使われています。
この石積みは清水寺で撮影したものですが、角の石が(ノミ切加工)で組んであります。
お城も同じですが、手足を掛けて登り難いとも言われていますが、角がビシッと決まると全体がとても引き締まって見えます。
今回のノミ切間知石はお墓の擁壁に使います。年月が経つとイイ侘び寂びが出ると思いますので、完成しましたらご紹介します。
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社屋玄関の石張り工事
2018年07月12日 08:00
地震対策
2018年06月28日 08:00
こんにちは、篠山店の上山です。
先週の大阪北部地震から10日余りが経ちましたが、被災地では余震も続きまだまだ不安な日々が続きます。被災された方々にはお見舞い申し上げます。
昨日、訪問した篠山市にあるお寺様は保育園も運営されていて、通園路に面している老朽化したブロック塀の取り壊しをしていました。
ニュースでも伝えていた控塀の有無や鉄筋の量等、何よりも塀にヒビが入っていました。
お話を伺うと、高槻市の小学校でのあの痛ましい事故を受けての対応という事でした。
お墓については弊社では、阪神淡路大震災以降に新規墓石建立時の免震(吸震)施工を標準化しております。
これが振動を吸収するゲルパッドです。
(施工方法に一部企業秘密がありモザイクがかかっています)
地震大国日本、いつ起こっても不思議ではありません、建築業界ではあたり前の地震対策。お墓もこれからは免震です。
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