延々としてきましたこのお話も最後です。
Q1.生前にお墓を建ててはいけなのか?
Q2.自分で自分の墓を建てるべきでない?
につきまして3回にわたって考えてみました。
考えればとても難しい問題だと思います。
色んな考え方があり、先人たちも過去に色んなことをされてきました。
しかし仏事ごとで、
「こうでなければならない」「この通りしないと災いがくる」
は絶対に言ってはいけないことだと思います。
それは分からないことなのですから。
ゲームではルールを守らない人が強いに決まっています。
考えれば当たり前のことです。
同じように「私には見える」と言ってしまった時点で、ルール違反なのではないでしょうか。
普通の人にとっては、それに対抗するすべはないのですから。
話がそれましたが、日本人のお墓は、こうしたうわべの考えや規則だけで
成り立っているわけではないと思うのです。
日本人の宗教感(先祖供養の心)にはキリスト教の聖書やイスラムのコーラン
のようなもがあるわけではありません。
もっと目に見えない、「ご先祖様を裏切ってはいけない」というベースの上に、
代々伝わってきた、自然な先祖供養があると思います。
それが「お墓を建てる気持ち」であり、それがあれば、
「しきたりが少々違っていてもご先祖様は多めに見てくれる」
という事になるのではないでしょうか。
お墓を建てる人の気持ちは純粋です。
私はその気持ちに敬意をはらいたいと思っています。
「自分で自分の墓を建ててはいけない?」おしまい。