仏像いろいろ(如来編)

2017年04月21日 08:00

中村 淳
中村 淳
滝野店の中村です。
皆さんは「仏像」と言えば何を思い浮かべられますか?
私がまず思い浮かべるのはやはり東大寺にある「奈良の大仏」です。
しかし、一口に仏像と言っても多種多様です。
例えば、如来であれば阿弥陀如来や釈迦如来、大日如来。菩薩なら観音菩薩や地蔵菩薩。
他にも不動明王や毘沙門天…。
立っていたり、座っていたり、笑っていたり、怒っていたり。
あげれば本当にキリがないほど。
それもそのはず。日本は世界一仏像の種類が多いそうです。
いったいどれが一番偉いのか?どんな役割があるのか?
実は仏像の世界意外と単純で人間社会に似たものがあるそうです。
仏像の世界は大きく「如来」「菩薩」「明王」「天」の4つに分かれています。
仏像のランク.jpg
本日は「如来」について説明します。
まず仏像界のトップに君臨するのが「如来」グループ。
企業の役職に例えると会長、社長になります。
如来とは簡単に言うと、「真理に目覚め悟りを開いたもの」のこと。
逆に言うと「如来」以外は悟りを開いていない修行中の身だそうです。
世界最初の仏像は1世紀頃に作られた「釈迦如来像」。
お釈迦様が入滅して約500年後だそうです。
それまで仏像は存在しなかったそうです。
しかし仏教の布教には仏像が必要でした。
「お釈迦様の姿を拝みたい!」
そんな熱烈な信者たちの声に応え、お釈迦様は仏像となり「釈迦如来」となりました。
その後信者が増えるなかで「こんな仏様がいたらいいな」というニーズに応える形で様々な仏像が作られ始めました。
例えば病が流行り、「病気に効く仏様がいたら・・・」
そんな願いに応えて作られたのが「薬師如来像」。
医療を中心に12のご利益があるとされ奈良時代には人気No.1でした。
健康の象徴としてふっくらとした顔をしています。
更に極楽浄土の案内人とされる「阿弥陀如来」。「南無阿弥陀仏」というお題目を唱えれば極楽にいけるという手軽さがうけ、日本の寺院に一番多く祀られています。
また滝野店の周辺に多い「真言宗」の御本尊様、太陽を神格化した「大日如来像」。ちなみにあるご住職にお聞きしたのですが、この辺りは日本で一番「真言宗」のお寺が多いそうです。
冒頭でてきた「奈良の大仏」は「毘盧遮那(びるしゃな)如来」、鎌倉大仏は「阿弥陀如来」です。
如来は釈迦が悟りを開いた姿を表すため、多くは座っていたり衣をまとっただけの質素な姿をしているそうです。
こうしてみると如来像もより身近な存在になりますね。
次回は「菩薩編」です。

お墓の展示場

展示会 次回は3月を予定しております。

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