yoshidumi
みなさん、こんにちは。本店の義積です。
9月に入り、少し秋らしい季節になりました。私の家の近所の田んぼでは稲刈りが始まりました。今年の稲の出来はどうなのでしょうね。さて、ご飯の事を「シャリ」や「」銀シャリ」と言いいますが、この舎利を漢字で表すと「舎利」です。
舎利は仏教に深くかかわっている言葉です。仏教辞典には、仏舎利とはお釈迦様の遺体・遺骨に相応する。お釈迦様が亡くなられ後、その遺体は火葬され、八つの部族に分け合った。彼らはそれぞれの自国に仏舎利を納めた塔(舎利塔)を建てて供養した。スゥーパといわれる「塔」に納められました。と、書いてあります。ストゥーパは、「お墓」を意味する古代インド語です。これが日本にも伝わりお寺の三重塔や五重塔にも必ず仏舎利が納められました。日本のお寺には塔がありますね。しかし、お釈迦様の仏舎利は、限りがありますので、それに匹敵するものがありました。それが写経を仏舎利の代わりに納めて供養されました。
在る説には、仏教では舎利、すなわち骨は土に帰ると肥やしになり、稲、麦など穀物になって、命をつなぐ役に立ってくれるという事から、穀物は舎利からなるものであり、非常に尊いものだとされるのです。この教えが日本に伝わり、日本では米のことを「シャリ」と呼んで尊ぶようになったそうです。大切に育てられたお米を、しっかり味わって食べたいですね。