森田 浩介
仕入担当の森田です。
12月になりました。私どもの仕事も「年内にきれいにしてほしい」という方のご要望も多々ございまして、一年で最もバタバタする月のひとつが12月です。
さて12月といえば割と多いのが「お社(やしろ)」です。年中置いているものなのですが、この時期は「お社」の需要が多いです。やはり氏神様にも新年は新居でということなのでしょうか。
下の写真は弊社のお社です。毎朝全社員が手を合わせております。
社長の趣味(?)で鳥居やキツネ、手前には八足台があり、そこに花立が付いております。また本体には「カランカラン」と鈴と鈴緒が取り付けてあります。もしご用命の場合は当社で加工いたします。
お社ってどう選べばいいの?
当社で販売しておりますお社には大きさが3つあります(オーダーメードでご依頼いただければどんな大きさにもなりますが・・・)。それがこちらです。左から小・中・大となっております。置き場所に応じてお選びいただけます。台座付もございます。庭に古い台があるよという方は、その上に設置することも可能です。
お社のひみつ
台座の後ろに小さい穴が空いております。石屋ですから何か見えるわけでもありませんので本当のところはよく分かりませんが諸説あります。蛇の出入口という方もおられます。神様の出入口なのかもしれませんが、必ずあけるようにしております。
お社に御札を入れる順番
さて、お社の主役は何と言っても御札です。木のお社では三社造りといって三つ屋根が並んでいますが、この場合は真ん中に「神宮大麻」や「天照大神」などが来ます。いわゆる大ボスです。そして向かって右側に地元の氏神様を置いて下さい。そして向かって左側には崇敬している神社の御札をお祀り下さい。
一社造りの場合(この石のお社も)は、御札は3枚重ねて置きます。その際に一番前が大ボス(「神宮大麻」や「天照大神」)、次に氏神様、一番後ろに崇敬している神社の順になります。
お参りの方法は
「二礼二拍手一礼」ですね。この仕草も慣れないとちょっと恥ずかしい気もしますが、弊社の場合は強制的に毎日全員でしておりますので全く違和感は感じません。もうすぐ年末年始が近づいてきますので、お参りの時はぜひやってみてください。
ある方に聞いた話ですが、神社でのお参りは日本人が古来から「ヒラメキ」に利用してきた場所だったらしいのです。一年の締めくくり以外でも、何か困った時や悩んでいる時、神様の前で作法すれば解決策が降ってくるかもしれませんよ。
そもそも氏神様って?
人が亡くなると30~50年ほどでその霊は次第に縁故の家を離れていきます。そして個性をもたない霊になり、その後、故人が生まれ育った故郷の地へ還って、神さまの仲間に入るとされています。
ちなみに氏神様とは、住んでいる土地の人々を守護する神のこと。鎮守の神とも言われています。また地神様とは祖霊、農神ともされる神。屋敷内や辻・田のそばに祭るものとされています。
まさに私たちのご先祖様です。遠くの神様より、近くの氏神様、地神様。本年もお世話になりました。