森田 浩介
仕入担当の森田です。
前回の『隠れた銘石「犬島石(いぬじまいし)」①』に引き続き「犬島石(いぬじまいし)」のご紹介をします。
前回はその大きさの魅力にクローズアップしました。今回はこの石がなぜ注目されているのかについてお話したいと思います。
犬島石には「白」と「錆」の2系統があります。
こちらは白系の石↑↑↑↑↑
白系の石はやや茶色の粒子がまじり、やや温かみを感じます。現在、墓石に使われる石の主流は青味がある色の濃いものが多いですから、時々これぐらいの色合いの石を見るとホッとします。
こちらは錆系の石↑↑↑↑↑
錆系の石はしっかりと錆色が入っています。写真は錆系の石のビシャン仕上げ(ビシャンという道具で叩いて仕上げたもの)です。磨いた時とは全く違う柔らかさがあります。
さて、この石が注目されているのは、この味わい深い雰囲気です。磨いた石塔では単に白っぽい印象なのですが、こういう叩いた仕上げにするとこの石の魅力がグッと引き出されるのです。それを具現化されているのがこの石塔です。
これは香川県の翼石材さんが作られている五輪塔です。いつも素晴らしい作品をこだわって作られています。この犬島石もとても良いです。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
以上、2度にわたり犬島石をご紹介しました。まだまだ瀬戸内海には魅力的な石がたくさんあります。『みんなと同じものはやりたくない』なんてお考えの方は、ぜひ選択肢のひとつに加えてみてください。