園中 憲二
篠山店の園中です。
今回は、たくさんの古い石塔をコンパクトにまとめた施工のご紹介です。
現状は、前列に5基、後列に5基、合計10基あり、それぞれに緑色の花筒が付いています。
<ご要望>
石塔がたくさんあるので、彼岸やお盆や法事の度に、抱えきれないほどの「しきび」を持って行かなといけない。
それに、掃除も大変! 2列にまたがるたくさんある石塔をスッキリ整理したい。
でも、先祖が建てたものだし処分するには、偲びない・・・
との内容のご依頼でした。
と、いうことで、試行錯誤し古碑がコンパクトになるように図面を用意して施主さんと相談しながらすすめました。
上台、下台を外して、戒名が彫刻された竿石のみ残し、ひな壇のようにした台石の上に並び据え付けました。
前例と後列と段差を付けことで、戒名が見えるようにしました。
そして、中央に花立をひとつ。
完成はこちら。
正面から。少し段差と隙間をあけることによって、それぞれの戒名が読める状態になっています。
横から。竿石だけにすることによって、狭いスペースでもこれだけのたくさんの碑が並べられます。
たくさんの石塔をまとめる方法は、いろいろあります。