卒塔婆には何が書いてあるの?

2018年05月23日 08:00

福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

お墓参りに行った際に見かける「卒塔婆・お塔婆」ですが、そこにどんな内容が書かれてあるかご存知でしょうか?

基本的には「漢字」と「梵字」とで書き記されています。

漢字については皆さんよくご存知だと思いますが「梵字(ぼんじ)」って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

「梵字」とは古代インドで生まれた文字です。インドは仏教発祥の地であり梵字の一文字は神仏を現し様々な功徳を与え、また災難から救ってくれるパワーを持っているといわれています。

こういったことから、卒塔婆に書き記す文字として用いられるようになったようです。

 

卒塔婆の表面には梵字で仏教の宇宙観を表す五大要素(空・風・火・水・地)やお経・戒名などが書いてあり、裏面には施主名や起塔日などが書かれています。基本的にお塔婆に書いてある文字は「訓読み」より「音読み」で読まれます。

例えば「為」という文字は「ため」ではなく「イー・若しくはイ」と読みます。

意味は「亡くなられた方のための~」という意味になります。ご戒名の読みも同様に「音読み」が基本です。

宗派によって書き方は異なります。例えば、日蓮宗は「南無妙法蓮華経」曹洞宗では「南無阿弥陀仏」といったお題目(おだいもく)と呼ばれるお経が書いてあります。

浄土真宗は塔婆自体が存在しません。宗派によっても違いますが、お寺やご住職様によって違いがでるようです。

皆さんもお墓参りに行かれた際に一度気にかけてご覧になってみて下さい。

新たな発見があるかもしれません。

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