園中 憲二
篠山店の園中です。
子供が遊んでいる時に、もし灯籠が倒れてケガでもされたら大変、との思いから修繕工事をご依頼されました。
火袋の下を見ると、一部欠けてしまっているところもあります。
この灯籠は、大正天皇の即位を記念して建てられたと言うことです。かれこれ100年の年月が経っていることもあり、あちらこちらにヒビが入っていました。灯籠も傾いて危険な状態でした。
修繕のご要望は、歴史あるものなので、使える部材は出来るだけ使用して残して欲しいとのことでした。
笠と中台と軸を新しくしそれ以外は、既存の部材を使うことにしました。
作業の前に、宮司さんにより、工事の安全祈願が執り行われたました。
しっかり組み直して、転圧して、これで灯籠が座る準備ができました。
この灯籠は、何かあると集合し、ここから揃って出かける場所で、地域のシンボルという事です。
全部が新しいなるのでなく、昔の名残りを残して修繕できよかったと、喜んでいただきました。