知人からの相談

2018年10月30日 08:00

福島 正弘
福島 正弘

滝野店の福島です。

先日、私の知人からも相談がありましたが、皆さまは「墓じまい」という言葉はご存知でしょうか?

当社のブログでも度々掲載されておりますし、「何を今さら」とおっしゃる方も多いかもしれませんが、最近よく耳にするこの「墓じまい」という言葉、意外にも「お墓を無くしてしまうこと」と思われている方が多いように思います。

◆「墓じまい」の定義

墓じまいとは本来「管理が出来なくなったお墓を撤去して、遺骨を取り出し、新しいお墓に移すこと」です。墓じまいという言葉は、最近になって誕生した造語であり、それまでは「改葬」という言葉が使われていました。

◆改葬の一連の流れとして

  • ① すでに建っているお墓の閉眼供養(魂抜き)したあと、お骨を取り出す
  • ② 元のお墓を撤去して更地に戻す
  • ③ 新しい墓地にお墓を建てる(墓石の移動もしくは新規建立)
  • ④ お骨を納め開眼供養をする

こうしたことから、墓じまいとは「お墓を無くし、供養を放棄することではない」ということがわかります。

◆「墓じまい」が注目される理由

墓じまいが注目されているのは「お墓が遠くてお墓参りに行けない」や 「今後、お墓を守ってくれる人がいなくなる」という方が増え、その背景にある「無縁墳墓(継承者が不在となった墓)の増加」という社会問題が影響しているのかなと思います。

墓じまいという言葉が普及する一方で、墓じまいに対する情報は十分であると言えません。

墓じまいにあたって、離檀料をめぐる菩提寺とのトラブルや親戚関係とのトラブル等々…。

意外と忘れがちですが、お墓は親族皆さんのものになります。まずはご家族で十分に話し合われることが大事だと思います。

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