仕入れ担当の森田です。
前回の続きでお墓の維持費についてです。以前、私がある知人と話をしていたときのことです。
ありがちな会話
彼:今は親父が墓を大事にしてるけど、自分の代になったら墓の維持も金がかかるから”墓じまい”しようと思てるねん。
私:そんなに維持にお金がかかっているんですか?
彼:知らんけど、かかっているのと違う?
私:多分、墓地の管理費ぐらいですよ。年間に1000円とかじゃないですか。あと墓そうじに参加するぐらいですよね。
彼:でも墓があったらお寺の金もかかるやろ?
私:お墓がなくてもお寺のつきあいはあるんじゃないんですか?
実際は、お墓の維持費ではなくお寺との費用の話にズレていってしまいました。
それぐらい、お墓って建てたあとの費用はかからないものなのです。
■なんとなくはコワイ
この方にはお子さんが3人おられ、ご長男は大手のサラリーマンとして都会に出ておられます。
近くに娘さんご夫婦がお住まいです。普通に考えれば、順調に継承されるお墓です。
近い将来に”墓じまい”されないことを願っております。
■墓じまいが必要な場合もある
もちろん私も納骨堂や永代供養墓を否定はしておりません。
当社でもいくつも作らせていただいております。本当に後継ぎがおられない方のためには必要なものです。
ですから、経済的な価値だけで(経済的な価値はお墓の方が安かったかも…) 供養の方法を決めてほしくないなあと思います。
■変なテレビ広告に騙されない
「お墓の維持費が大変だからお墓を片付けて納骨堂にします」と言う方には時々お出会いすることがあります。
おそらく、ここ数年のテレビの影響でしょう。
お墓を撤去して納骨堂に入れてもらったら、実際には何十万もかかります(前回に計算したとおりです)。
実はテレビはああいった番組を通して納骨堂のCMをしているだけです。せっかくのお墓、捨てないでください。