
髙梨 剛
本店の髙梨です。
先日、昔から墓地のお仕事で大変お世話になった方のお墓をさせて頂きました。
当時はまだまだお元気で、しかも新宅さんだったので仏さまを祀るお墓は必要ありませんでしたので、
「ワシが死んだらお前に頼むように(家族に)言うとくからな。ワシの墓はこんな綺麗に磨いたやつやなくて、自然な感じの石のお墓にしてくれな。ほんで前には『わいの墓』って彫ってくれるだけでええわ(笑)ほんでお前が納めたらええから」
と聞いておりました。
それから十数年、年に2、3度くらいはお出会いさせて頂いてたでしょうか。
ある時息子様がご来店され「そろそろお墓要るかもな」とおっしゃり、
「親父からなんか聞いてるやろ?どんなんするかを」
ということでご提案を進めていきました。
それから約10ヶ月の「お大師さんの日」にその方は逝かれました。
真言宗の檀家さんでお大師さんの日(21日)の亡くなられるなんて…と息子様とお話して、正面文字は
真言宗のお題目にしました。
さすがに「わいの墓」は回避させて頂きました。
100ヶ日供養の日に入魂をし、約束通り納骨させて頂きました。
本当に大きなご縁を頂きました。ありがとうございました。