仕入れ担当の森田です。
お盆も過ぎ、朝夕も少し過ごしやすくなってまいりました。
今年も盆踊りや夏祭りなどお祭りというお祭りがなくなってしまい寂しい限りです。
そんな夏のお祭りの中でも、夏休みの終わりの方にあった地蔵盆は、子供の頃から大好きでした。
地蔵盆って何ですか?
そのルーツは平安時代にさかのぼります。
地蔵信仰が盛んになり、庶民の間で広まったお祭りなのだそうです。
平安時代以降に庶民の間では阿弥陀信仰が広まりました。
なぜ阿弥陀信仰が広まったのかいうと臨終に南無阿弥陀仏を唱えると極楽浄土へ行けるとされたからです。
これで死後もいいところへ行けることになったのです。
しかしそれを知らない子供は臨終に唱えることができません。
唱えられなければ、三途の川のほとりにある賽(さい)の河原で石を積んで石塔をつくっています。
そこにお迎えに来て極楽浄土へ導いてくれるのがお地蔵様(地蔵菩薩)なのです。
これが地蔵信仰となります。
地蔵盆は京都が発祥で主に近畿地方のみの行事です。
お地蔵様だけに、主役は子供という地域が多く、お地蔵さん巡りをしてお菓子をもらう(お接待)地域もあるそうです。
子供の供養にお地蔵様を建てられるのも、地蔵菩薩に導いていただくためなんですね。