滝野店の河合です。
皆さんはお墓参りのシーズンというと、夏のお盆や春秋のお彼岸を思い浮かべる方は多いでしょう。
そのほか、命日や誕生日など故人にゆかりのある日にお参りをする方もいます。
そんな中、年末年始のお正月休みでお墓参りをするという方も意外と多くいるようです。
しかし逆に、お正月にお墓参りは非常識だという話もたまに耳にします。どっちなんでしょうね?
喪中年賀欠礼をしたり、喪中はがきを松の内(正月に門松を飾る期間)が過ぎてから出すという習慣があるため、お正月にお墓参りをしてもいいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
かく言う僕も、お正月に墓参りをした事がありませんでした。
前職ではずっと年末年始も仕事だったのもありますが…この仕事に就いて「へぇー正月もお参りしてええんや~」と知りました。
草葉の影からおじいちゃんおばあちゃんに『何しとんねん』と怒られそうです。
「お正月のお墓参りは縁起が悪い」と言われることもあるようですが、お墓はご先祖様が眠る場所であり決して縁起が悪い場所ではありません。
また、本来お正月には「新年に歳神様と先祖の霊を迎えるため、時間をかけて用意を整える」という意味もあり、むしろお墓参りに行くほうが良いともいえます。
お正月にお墓参りをすることで、ご先祖に一年の報告と感謝をすることができます。
最近では、元日や三が日または松の内に新年の挨拶としてお墓参りをされる方も増えているようです。
今はコロナで集まるのが難しい面もありますが、年末年始は帰省で地元を離れた方が実家に戻ったり、親戚一同が集まることのできる機会でもあります。
地元を離れている方であればなかなかお墓参りもできませんので、このお正月休みの機会を利用してお墓参りに行くと良いですね。
宗派や地域などによっては、大晦日に行くという決まりや三が日中に行くなどの習慣もあるようです。
ただし、家族や親せきに「お墓参りは年末年始を避けた方がええ」という方がいる場合や、年末年始のお墓参りをしない地域のしきたりがあるなど、トラブルになりそうなときは年末年始のお墓参りは避けたほうが無難かもしれません。
そして、年末年始のお墓参りでは一つだけ注意点があります。
それは、「お墓参りの日に他の予定を入れることは避けなければならない」ということです。
様々な予定の一つとしてお墓参りすることを「ついで参り」と呼び、これはご先祖様に対して失礼なこととされています。
そのため、お墓参りをする日はそれ以外の予定は入れないよう注意してください。
また、お墓参りの時間帯は午前が望ましいとされています。
ですが、必ずしも午前中である必要はなく遠方からの帰省などで午前中が難しい場合は午後でも問題ありません。
しかし、午前中に行けるのに他の予定を入れてしまって午後から行くというのは「ついで参り」になるため、それは避けたほうが良いでしょう。
後は、せっかくお墓参りにいったのに風邪をひいてしまっては大変なので暖かい恰好をしていきましょうね。
さて、当社も今日で仕事納めとなります。
皆さま今年1年ありがとうございました。
来年も宜しくお願いします。