滝野店事務スタッフです。
お墓参りをするたびに、お水はどうやってかけたらいいの?と悩んでいました。
以前テレビである著名な方が、
「お墓の上からお水をかけるなんてとんでもない!
ご先祖さまの頭から水をかけるのと同じことですよ。
なんてばちあたりな。」
と言われていたからです。
お墓は開眼供養をされているので、墓石自体がご先祖さまや故人を表すそのものとなるという考えからですね。
お水をかける理由の一つに、ご先祖さまや故人が[餓鬼界]に落ちている可能性があり、水を欲しがっているかもしれないというものがあります。
宗派にもよりますが、仏教では、人は亡くなった後六つの世界を輪廻すると言われていて、その中の餓鬼界という所にはお水がないので、のどが渇いて仕方がないその苦しみを少しでも救ってあげようという思いからです。
他にもご先祖さまの魂をお呼びするためにお墓に水をかける、という説もあります。
墓石に水をかけることが合図となって、お墓参りに来た人の前にあらわれるというものです。
たっぷりとお水をかけることでお墓を洗い清めるという意味もあるそうです。
それならば上からではなくて下の方にかければいいのではと思い、
父のお墓参りの時にご住職に
「お水はどこにかけたらいいですか?」
と尋ねると、
「上からいっぱいかけてあげてください。」
と言われました。
少し戸惑いを感じたのですが、父のためにお経をあげてくださるご住職のおしえにならおうと思い、母とふたりでいっぱいかけました。
「わからないことは何でも聞いてください。」と言ってくださる優しいご住職です。
それぞれの宗派や地域の習慣によって様々な考えがあるとは思いますが、ご住職に聞いてみるのがいいと私は思います。