厄神さんへお払いへ

2022年07月29日 08:00

河合 邦彦
河合 邦彦

滝野店の河合です。

ここ数年ずっと病気やケガが続いてます。そこに重ねて今年は数えの42で厄年です。

どないかならんかなぁ、と厄神さんに厄落としに行ってきました。

神主さんに、厄年って何に気を付けたらエエですか?と質問したところ・・・

 

「来られる皆さんから

『厄年になればどうすればよいか』『何をすればよいか』また『何をしてはいけないか』

という質問をよく受けますが、時代や地方により様々ですので決まった一つの答えがあるというものではありません。

 

昔は、厄年になりますと命長く・末長くという想いを込めて、火箸をお祝いとして贈られる方が多かったようです。

火箸を使う機会も多かったですから(現代の様に電気・ガスではなく、炭や薪で火をつける時に使用)。

しかし、最近では火箸を贈られても、厄年の間、箱も開ける事もなく置かれているだけということよく耳にします。

それでしたら、火箸と同じように長い物で実際にお使い頂ける物に想いを込められるのも一つの方法かと思います。

男性でしたらベルトやネクタイ等をお祝いとして贈られるのもいいのではないでしょうか。

女性の方でも、帯やベルトやスカーフ・ネックレスやブレスレット等、火箸に代わる長い物を贈られる方も多いようです。

 

厄祓いに限らず、ご祈祷はご本人様やご家族様のお気持ちだと思いますので『あれはしてもいい』『これはしてはだめ』という事だけにまどわされないということも大切ではないでしょうか。

世間一般には、厄年の時は災い・災難が起こると言われております。

これは、古代の日本人が長年の生活から見出した習慣ですが、近年特に感じます事は、厄年になると『悪い事が起こる』と言う事だけが頭にあり、悪い方ばかりに考えられる方が多いように思えます。

確かに、何事でも最悪の事態を想定する事はもちろん大切です。

当社も年間数十のお祭がありますが、いつも願う事は当日晴天に恵まれ、参拝者の事故がない事です。

やはり雨が降った場合の準備も当然いたしますが、『雨降ったらどうしよう』という悪い事ばかりを考えずに、前向きに晴天になる事だけを願っております。

 

『厄年』を少し前向きに考えますと、特に家庭・仕事において『役目の年』『役割の年』と置き換えてもいいのではないでしょうか。

男性ですと家族の柱として、また仕事での責任。女性ですと、家庭での役割・仕事での役目等・・・。

困難・災いとは、乗り越える事のできる人に与えられる神様の試練ではないかと思えます。

今の社会情勢では『厄年』に限らず、毎日がいやな事・つらい事・腹の立つことの連続ではないでしょうか。

これは当然私共神職にしましても同様ですが、困難を乗り切ろうとする前向きな気持ちが、明日へのスタートではないでしょうか。

 

厄祓祈祷を受けに来られる方の中には、厄年に関らず、悪い事が無く、より良い年になるようにと、ご家族全員、或いは個人で毎年お受けになられる方もいらっしゃいます。

また、会社という大きな団体でお受けになられる方もいらっしゃいます。

御祈祷を受けられることにより、明日へのきっかけとなります事を心より願っております。」

 

というお話を頂きました。悪い事ばかり気にせず、前向きに考える事が大事ですね。

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