園中 憲二
篠山店の園中です。
今回は、観音像が入るお堂の移転に伴い新しくお堂と小さな鐘撞堂を工事した時のお話です。
工事をするにあたり、今まで屋根の上にあった瓦の擬宝珠と銅製の鐘は必ず残して欲しいとのご希望でした。
特に擬宝珠は歴史が古く、観音像が奉納された宝暦12年に出来た物と言うことでした。
ただ新しい屋根に乗せるには、サイズが大きく釣り合いが取れないので、後ろに置く場所を作りました。
鐘もお堂の正面に配置するには難しく、少し離れた所に柱付きの小さい鐘撞堂を建てました。
こちらが全体図です。集落の方からは「以前と比べると小さくなったけど、立派なお堂が出来た。古い瓦の擬宝珠も残せて良かった」と言っていただきました。
小さい鐘撞堂の鐘を鳴らし、参列者の皆さんで観音さんに手を合わせました。
皆さんから「いい具合に移設が出来た」と喜んで頂き嬉しかったです。