もう使える?ベトナムの石。

2022年10月27日 08:00

森田 浩介
森田 浩介

仕入れ担当の森田です。

本日はベトナムの石をご紹介します。

 

私がはじめてベトナムに視察に行ったのは2012年です。

当時は中国の人件費の高騰により、中国での加工は値上げラッシュでした。

多くの日本人が、もっと安く加工できるところはないかと探していました。

しかしながら、中国とのレベルの差は歴然としていて、とても使えるレベルではありませんでした。

当時の工場のようす。今もあまり変わらないかも。

建築材料の工場には、濃い赤の原石が多かった印象があります。

 

そんな中でありながら、当時から板材や簡単なものでスタートし、今も継続して取引をされている商社さん数社がおられます。

最近は現地で指導された成果もあり、それなりの製品が作れるようになってきています。

ベトナムの石はこれから少しずつ増えていくかもしれません。

 

そんなベトナムの石ですが、今回は私たちが比較的使いやすいと思いました石をご紹介します。

なお、名称は商社により異なりますので参考程度です。

 

■スーラオ

サンプルはこちら↓↓↓

10年前にもすでにありました。採石場はニャチャンあたりだった記憶があります(間違っていたらごめんなさい)。

山を見たときは少しサビが心配かなあと思いましたが、その心配はないようです。

色は無難な白系です。但し、目が粗いです。

切削で使う部材にはいいですが、磨くとなると小さな物はこの模様が目立ちそうです。

石の質は硬そうです。

 

■V688

サンプルはこちら↓↓↓

この名称は中国のG688に似ているからという安直な理由だそうです。

サンプルを見る限り、私は中国のG688よりもしっかりした印象を持ちました。

これでできた製品も見ましたが、十分に使用できる出来でした。

価格はスーラオに比べて少し高いです。

 

■プレイフピンク

サンプルはこちら↓↓↓

ピンクの墓石材料は不足しているもののひとつです。

以前はG668が主流でしたが、もう採れなくなりました。

建築でよく使用したG635も採れていません。

ここ数年はインドの八重桜を使っています。といってもピンクというよりは茶色に近いのです。

そこでこのプレイフピンクです。G635を少し濃くしたようなきれいなピンク色です。

これでしっかりと磨くことができれば使えそうです。

 

以上、3つのベトナムの石をご紹介しました。

実際の製品を見てもほぼ問題はないでしょう。

一番ネックのなのは納期ですが、それも解消されつつあるようです。

今後の増加に期待です。

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